漫画家?のクロガネヒロシさんは博識で有名ですが、その博識の原点は
その行動に有るらしい。
本を買う時はその本を挟む右、左の本も一緒に購入して、読んでしまうらしいのです。
人はどうしても偏り勝ちですよね。勿論、何が悪い・・・と言われれば、〈イエ、何でも
ありません〉と引き下がるわけですけど、私などはね。
で、今回、本屋さんで目星を付けた本の隣にこの『極楽飯店』を見つけて、この福音とも
思える"天の声"を聞いちゃったもんだから、おもわず「これください」。
で、暫くほって置いたのだけど、1400円もしたんだし、とページをペラペラ・・・。
料理の話しなんてちっとも出て来ない。要は「人は死んだらどうなるか・」
そして、あの世はどうなっているか・・・とこの雲黒斎さんが考え出した世界が描き
出されています。
この雲黒斎さんは今流行のブログ作家。グラフィックデザイナーをしていたらしいですが、
セロトニン欠乏による記憶障害にかかり、突然、黄色いTシャツを着た守護霊とのコンタクト
が始まり、これをブログに書き始めました。
「あの世に聞いた、この世の仕組み」
これが極楽飯店。良く聞くあの世の話の1つにこんなのがありましたよね。
目の前に沢山のご馳走が有るのに、誰一人として其れを食べることが出来ない。
自分では食べられない長〜いお箸しかなく、欲の深い人間は其れを前の人に食べさせよう
とはしないから、骨と皮ばかりになっている・・・というこんな話。
で、主人公はどうしたか。 とまあ、こんな話で、現代版お伽話かなあ。
さて、クロガネヒロシさん。最近パラッと読んだ『韓中衰栄』(かんちゅうすいえい)
寒中水泳の書き間違いではなく、正に、韓国と中国の繁栄と衰退を書いています。
そして、伊藤博文が暗殺された事件についてかなり突っ込んだ考察をしていて、面白いですね。
実は、ハルピン駅での暗殺は安重根ではなかった、本当はロシア特務機関ではないか・・・。
その根拠をその時に使われた拳銃から考察していて実に面白いです。