" cafe"で
カフェラテを頼んで電車の
時間待ち。
さてさて、あと20分の間、
俵万智さんの
"101個目のレモン"を
読もうかな。
『あのな、ママはいつもの
バカやってるけど、大丈夫。
パパがいざとなったら、
全部引き受けるから。
わかった?
うんうん、そうそう。
いつもよりは早く出るんだよ。
15分から、20分早くでてね。
・・・・?』
どうやら、返事がないらしい。
『わかった?
今日はあとでゆっくり
していいから。
何食べてもいいから、
好きにしなさい。
わかった?
そう、だから、早く出るんだよ。』
私の後ろでバカにはっきり聞こえる
電話の内容。
聞くな!というのは無理。
で、私、ひま。
今は1月の末、
そうか、多分電話のむこうの
誰かは、受験かも。
大変だな、親は。
で、ママはいつものバカ
やってるんだ・・・
ま、ちょっと、デリカシー
のないことを
言ってるんだろうな。
で、斜後ろを眺めてみれば、
件の大声の主は
マフィンのようなものと
菓子パンと珈琲をすすりながら、
携帯片手に
話している。
この父親は何故
この時間にここで
朝ご飯をたべているのか。
ま、それはいい。
で、そそくさと出て行く彼を
思い切り振り返って見れば、
中村獅童ばりの体型と茶髪と
服装で、
《この人が父親かあ・・・》
何がどうなっているのか
分からないけど。
時代はかわっているんだなあ。