Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2012年1月30日月曜日

『国銅』再び

先日、面白いけど為になる記事を見つけて、
楽しかった。
『745年、4月25日 国中連公麻呂(くになかのむらじ
きみまろ)の抜擢。』
『大仏造った(天平のミケランジェロ)』
というのだが、この人学校の教科書でお馴染みの
『白村江の戦い』を機に日本へ亡命してきた人。
きみまろは渡来系の血筋ならではの先進技術
とりわけ仏像制作の知識を持っていたそうですね。
天平17年(745)4月25日に始めて正史《続日本紀》
にこの人の名前が現れます。
この年8月に、平城京で聖武天皇の発願により、大仏の
鋳造が開始されるんだそうな。
で、かなり前に読んで
"感動、感動、感動…"と連呼したこの本をもう一度
読みたくなって、引っ張り出してきました。
帚木蓬生さんの本ですが、お医者様でもあるこの人
ならではの関心事でしょうか。
この時代の薬草の話などが結構な分量で出てきます。
民間療法ではありますが、この民間療法を意外に軽く
扱ってはいないだろうかと最近思いますね。
カラダの不調を感じた時に先に、サキニと食べ物や
野菜の性質を利用して、カラダの調子を整える…
という事をやっていれば案外医者知らずで暮らせるのですよね。

で、話がそれてしまいました。
で、鋳造の話。
私は高校の時修学旅行でこの仏像にお目にかかりましたが、
どうやって造ったんだろう…が一番の感想でした。
その後もどう説明されても解らないのですが、この本を
読むと、少しづつ氷解してきます。
そして、この本の主人公"国人"こくとはこの時代の一般的
な日本人だったのでしょう。
いや、かなり、優れた日本人だったのでしょう。
詳細は昔のブログを読んで頂くとして、この時代の空気や
人が生き生きと語られています。
とにかく感動します。帚木蓬生さんは他に医療関係のもの
をたくさん書いておられます。
どれも重いですが、考えさせられます。

2012年1月20日金曜日

喉の痛い方、必見です。

いつまでも咳が止まらない、喉が痛い、痰がどうしても
きれない、そんな時、これがいいですね。
蓮根です。
細胞に弾力性をもたせて締める作用を発揮させるもの
なんだそうです。蓮根の主成分はでんぷん質です。
私はさいきん痰が喉に詰まっていつまでも吐き出せない
時や咳が続く時に、この蓮根を擦ってしぼって、その汁
を飲みます。
甘くてトロリとした味で驚きです。
うそだと思うなら、一度やって見てください。
その後に絞りカスはもったいないので、少しづつ貯めて
冷凍しておき、後で、白玉粉などの粉と残り野菜の微塵を
炒めたものを混ぜて蓮根団子にしてたべます。
大森かずえ先生の本には"れんこん湯"がきくと書いてあります。
その作り方は
蓮根のおろし汁 大さじ3
しょうが汁 2・3滴
自然塩 少々
水 大さじ6-9
を鍋に入れて煮たて、沸騰する直前に火からおろして温服
します。
これ、意外に美味しいです。葛湯のようでトロリととしていて、
いかにも効きそう。
で、今飲んだ後ですが、喉がすっきりしています。
一日3回を目安に飲むと良いとあります。
ずっと乾燥続きで喉に炎症のある人はやってみるといいですね。
で、隣のお茶は"3年番茶"です。
これはカラダの毒消しにいいんだそうですよ。
美味しい番茶です。
我が家はいつでもこの番茶が煮出してあります。

濃くていい血液

2009年の9月に書いたブログですが、もう一度、自分に言い聞かせる
ように初心に戻って書いてみたいと思います。

フランスの食通家で名著「味覚の生理学」を書いたプリア・サヴァランは
『キミはキミの食べたものである。』と言っています。
『キミが何を食べたかを知れば、キミがどんな人間かを言うことが出来る』
とも述べています。

母親である私としては
『あなたが作って食べさせたモノが子供の身体を作っている』という
言葉に出会ってから食について考えさせられました。

正食を説いておられる大森かずえ氏によれば、活力に満ちた健康で
ハツラツとした体質を望むなら、天然自然の生命力豊かな新鮮な
食べ物を、正しく食べることだとおっしゃっています。
そして、健康な身体というのは、濃くて新鮮な血液を身体に
行き渡らせることだと言います。
で、その時読んだ記述で興味があったのは鼻血の項。
鼻血で出た血液というのは酸性の血です。もし、きれいな
アルカリ性の血だったら、出血はしません。
正常な血なら、身体の下の方へ下がっていって、腎臓に
向かうのです。酸性の濁った血は逆流します。鼻血は鼻の粘膜に
傷がついたからというのが、耳鼻科の説明ですが、それ以外にも
理由があります。
例えば、ピーナッツを食べ過ぎると鼻血が出る。
チョコレートを食べ過ぎても鼻血が出る。
人の身体は弱アルカリに保つのが良いとされていますが、
ピーナッツやチョコレートや肉や砂糖の摂り過ぎは食べる量にも
よりますが、血液を酸性にしがちです。こういう時、血液は
酸性の濁った血になっていますから、身体はそれを外に
出そうとします。
『健康な人の血液は弱アルカリ性である。生体は血液を絶えず
弱アルカリ性状態に維持するように機能している。』

男の子を育てる時、よく言うのは男の子は鼻血を出しやすい
とか、熱を出しやすいとか言います。
私もその頃、性別によるのだと簡単に捉えていました。
本当に知らなくてはいけない情報が欠けていたのだと反省
します。

今、正食を始めて2年あまりになりますが、身体にはエネルギーが
あふれてきました。
疲れる、気分が悪い、なんとなくだるいと言わなくなっている
自分に気がついて正食に感謝しています。

2012年1月19日木曜日

もう一度

最近はまっているチーズケーキ風豆腐ケーキを
又やきました。
今回は苺を"玄米水飴"で甘くにてみました。
流石に、色はルビー色で綺麗にしあがりました。
でも、オーブンに入れるとやっぱり色が飛んで
しまいますね。
今度は苺のジャムを残しておいて食べる時に
トロンとかけて食べたら良いかな。

2012年1月18日水曜日

マクロビオティック初級

ブラウニーを教えてくれるというので
急遽、行ってきました。
メインはお雑煮。
面白い味で美味しかったのは
『焼きなます』
なますって普通野菜を焼きませんが
これは薄く切った野菜を炒めます。
油揚げも一度湯がいて、網で焼きます
芳ばしくなって美味しいです。
で、梅酢で和えます。しばらく酢の物
が無かったので、美味しい。
ブラウニーは小豆カボチャをベースに作ります。クルミとカボチャの種も煎って入れます。これはイマイチでした。

2012年1月17日火曜日

ブリューゲルの動く絵

映画《ブリューゲルの動く絵》をみてきました。
絵画、写真などの映像に興味のある人には必見
ではないかと思われますよ。
16世紀フランドル絵画の巨匠が時の絵画の収集家
に依頼されて聖書の世界を描くという設定です。
いつの時代にも通じる愚かな人間の姿に警鐘を籠めて
描いています。
オープニングから、この時代の人の暮らしぶりや服装が
鮮やかに浮かび上がって、素晴らしい。
中でもこの絵画の真ん中にある、塔のうえの風車小屋の
家の中の作りは圧巻です。
とんがった岩の上に造られた風車小屋の家の内部が凄い!
岩は真直ぐに上に向かってくり抜かれ、大きな木作りの歯車が
朝イチに回り始めます。塔の一番上に行くにはジグザグに登って
木の階段を上がりますが、木靴を履いてのぼって行く過程が
臨場感をいやがうえでも盛り上げます。
木靴の一歩一歩がくり貫いた塔の穴の中にカーンカーン、
ドアーんドアーんと鳴り響いて凄い、スゴイ。
そして、この時代の人の服装が素敵。
そして、そして、写真と言うものはこういう風に撮れば良いんだ
なと感動。光の当て方が美しい、着ているものの質感や襞が
鮮やかに浮かび上がって、油絵を描きたい人は何度でも観に
行きたくなるのでは?

2012年1月16日月曜日

再び、『賢者の非常食』

再び、『賢者の非常食』

小泉武夫さんのこの本に今最も重要な情報が

書いてありました。

以下、抜粋してみます。


《AERA》2011年6月13日号で紹介されて

いる長崎の浦上第一病院で被爆した

故・秋月辰一郎医師の著書『体質と食物』には

こう書いてある。

「その時、私と一緒に、患者の救助、付近の人々の

治療にあたった従業員にいわゆる原爆症状がでない

のは、その原因の一つは、"わかめの味噌汁"であったと

私は確信している」

・・・・職員たちは病院に備蓄された味噌を使って、

ワカメの味噌汁を飲み、近くの畑で収穫されたかぼちゃ

を食べ、茄子の味噌漬けをたべました。

全員、原爆症を発症していないというのです。

当然、カボチャも土壌も汚染されている。生き延びた

秘訣は味噌にあったんです。

さらに、この秋月医師たちの事例を研究している広島

大学原爆放射線医科学研究所の渡辺敦光教授(現名誉教授)

は《AERA》で「空中の放射線量も高く、当然、カボチャ

や茄子のとれた土壌も汚染されている。生き延びた秘訣は

味噌にあったんです。」と語っています。


原爆症は被爆後1ヶ月で下痢、血便、歯茎からの出血、

白髪化、脱毛などの症状が現れて死に至るものですが、

その放射線被爆の量から、「中枢神経死」「消化管死」

「骨髄死」に分けられます。

その消化管死に着目してマウス実験をしたチームは

味噌には放射能への防御効果があると確認したと言って

います。

25年前にチェルノブイリでの爆発事故の時も被爆国

である日本に協力を要請してきました。

そして、大量の味噌がおくられました。しかし、現地の

人には飲んだ事の無い不思議なスープのため飲めず、

ヨーグルトに混ぜて飲んでもらったそうです。


味噌が良いというこのメカニズムは

牛乳を飲んでも、大豆を食べてもそこには身体と牛乳

・大豆の関係しか成立しません。

が、発酵食品を摂ると、味噌でもヨーグルトでも納豆

でもキムチでもそこには身体と食品の間に別個の生命体

が介在します。納豆は納豆菌、ヨーグルトであれば乳酸菌

という生命体が身体に入り、腸内で増殖しながら、傷んだ

細胞を修復し、放射性物質を吸着して体外に排出する

可能性が高いのです。


欧米で日本食ブームが起きて久しいですが、私たちは凄い

国に住んでいるのですね。

やっぱり、保存料や添加物の入ってない、出来るだけ

手作りの食事を心がけていかなくてはと思います。

そして、食の安全を考える時、国産、国消をどうしても

守っていきたいと思います。

昨日、NHKで「日本人は何を考えてきたか」という番組

だったと思いますが、そこに出てきた38歳の若者が

鋭い目で言っていたことが心にのこりました。

『東北なんてとっくに死んでいる、今度の震災がなくても

もう、死んでいるんです。今農業は70代の人が細々やって

いる。すぐ、やる人がいなくなります。もう、全部壊して

新しいものを作らなければやっていけないんです。』

と。

今40代、30代の若者が新しい時代を作ろうとしている

んですね

2012年1月15日日曜日

柚子を絞ってみました

柚子をたくさんもらったので、絞って
みました。
で、沢山の種を観て暫し、考え込む
"うーん、これって蒔いたらどうだろう"
で、隣の奥さんが言ってた事を思い出した。
『桃、栗3年、柿8年、
柚子の馬鹿野郎18年』
つまり実がなるまでに18年かかるんだそうな
何だそんなに待てない。生きてるか
どうかもわかんないし、
で、播くのは辞めた。

今日のマクロビオティック

今日はマクロビオティックの食事の
処方箋"食箋"の講座でした。
人の体質を4つに分けてどんな食事を
したらいいのかを勉強しました。
そして、作ったのが煮物、玄米ご飯、
ヒジキレンコン、具沢山の味噌汁。
深い滋味のある味で満足。

2012年1月12日木曜日

チーズケーキ風豆腐ケーキ

新年にあたり、新しいケーキに挑戦。
これが、大成功。
砂糖、卵、牛乳を使わずに、しかも甘くて
美味しいなんて、素敵じゃない?

ここで、苦心したのが、イチゴジャム。
苺の本来の甘さだけでは、どうしても
物足りない。で、考えたのが、リンゴジュース
でにてみる。成功ですね。
苺のすっぱさものこっています。
ただ、上白糖で、強火で煮て作ったジャムの
ようにあのルビー色の美しい色には仕上がりません。
ここは残念ですが、味は申し分ない。
で、ケーキを切った時に綺麗に見えるようにブルーベリー
をいれてみましたが、これは余り関係なかったみたいです。
でも、一応成功。
食べにくる?

2012年1月10日火曜日

『賢者の非常食』

農学博士の小泉武夫さんはお話が
面白くて、ダジャレの天才であること
はつとに知られています。
今回の『賢者の非常食』は3月11日の
震災を踏まえてお書きになったと
思いますが、出版社のたっての依頼
に応えてなのか、今まで読んだ氏の
本とかなり重複する所が多く、いささか
がっかりしました。
しかし、この中で羊羹の項は面白かったですね。羊羹は非常食として最も
優れているとあります。
"羊羹には黴がはえない"
"羊羹の成分は小豆などの豆類だから、
タンパク質、ミネラルが豊富"
"砂糖がしっかり入って、高浸透圧状態
になっているのでカビは生えない"
従って、まともな羊羹は3年間も保存
できる非常食である、と。
非常時にこれ1本さえあれば、身体と心に
元気を与えるものなんですね。
私は若い時山登りの際に先輩から差し入れ
を貰う時、黒々とした絶対こんなの
食べたくない、と思われる羊羹を
何本も貰って持たされるのを嫌だな
と思った事がありました。
重いし。
でも、山に入って疲れが溜まってくると
この羊羹を皆で分けて食べる事の何という
至福。
先輩たちの差し入れにどんなに感謝した事か。
戦後65年たった今、余程の事がない
限り
食べるものがない、寒くて堪らない
などという経験がない私達は非常時に
対してきっと、余りにも無力ではないのか
と思われます。地震は必ずやってくるを
忘れてはいけないんですね。

2012年1月6日金曜日

辰年の年賀状

孫からの年賀状、
清々しい強さを感じる年賀状です。
今年はどんな年になるのか。
5年後はどうなっているのかはわかりませんが
5年使える日記帳を買った私、孫の5年後に期待する一方、私は"エントロピー
増大の法則"に絡め取られて、老いるのですねえ。
この子の為に何がやれるのか、真剣に考えてみます。

Ipad2ケース

最初に買ったのが左のグリーンの4つ
に折り畳めるやつ。これはほんたいに
磁石でくっついているだけでこのカバー
だけで持つと落とします。で、落とした。トホホ
今回買ったのが右のカバン型。
中に入れてジッパーを閉じて持ち手を
持って歩くタイプ。これ、可愛いでしょ、
女の人って、こういうカバン好きですよね。
で、男の人とは違う視点で買ってみました。

2012年1月5日木曜日

後水尾天皇

後水尾天皇は晩年、自分に似せた指人形
を作らせたそうです。
これがそう。
何とも言えぬ顔をしていますね。
彼は修学院離宮を造った人なんだそうです。

威勢のいい言葉

橋本大阪市長が労働組合の不祥事をあげて、謝りに来い、

と言ったことを受けて、渋々やってきた労働組合の委員長

は何やら、出入り商人のように、揉み手は流石にしていな

かったけど、始終橋本氏の顔色をうかがい旗色が悪かった。


そして、これから行われるであろう会議は

『是非、カメラなしで、』

と懇願する始末、理由は奮っている。

『カメラに慣れていないので、緊張して・・・・』

橋本氏は即刻事務所引き払うよう要請していた。


公務員の不正や、官僚の庶民感覚から遊離している生活

態度や金銭感覚をこれから懲らしめてくれそうな橋本氏

である。

これから、政治がいい方向に向くのかな、と期待をしたい

と思うのだが、いや、まてよ。

この人も以前、自信満々の強弁をバラエティー番組で

行って、確か、光市の母子殺人事件の弁護団の懲戒請求を

した人である。


はっきりした物言い、断定する言葉、良い悪いをはっきり

言いあてる言葉を言う人は威勢がよくて、今の時代の

不透明な時代はこういうのに、すがっていきそうになる。


この人が権力の座について、社会の構造や仕組みをなにやら

すっきりさせてくれそうだが、しょせん政治は権力構造の

装置だとすれば、長くこの世界に住めば、濁ってくるの

でしょう。


もう、政治家がなにを言った、なにをしたには眼をむける

ことはしないで、ただ、公約を守ったのか、政策はなんなのか

だけに眼をむけるだけでいいのかも。

報道のなにやかやは勝手にしてればいい。我々庶民は生きていく

のに、せいいっぱいだし。

2012年1月3日火曜日

明治神宮参拝

日本一参拝客多い明治神宮。
ここ4-5ねんはこの神社の初詣が
習慣になっています。
ここに訪れるのは実は武田鉄也さんのエッセイがキッカケ。
海援隊結成の後、母に捧げるバラード
だったか、それが売れたあと、さっぱり仕事がない時、この明治神宮の参道で、おくさんと二人で甘酒を売っていたとか。そして、私はここに参拝するたび、このエピソードをおもいだします。人生山あり、谷ありかな〜。

瀬尾まいこ《図書館の神様》

ほわほわ、ほんわか、まったりな文学に
浸っています。
瀬尾まいこさんの《図書館の神様》。
昨年の暮れに風邪でダウンしている間、
家人の『寝てなさい!』にしぶしぶ蒲団の
中に冬眠している間に読んだ本。

何がしたいでもなく、なりゆきにまかせて
高校の先生になった主人公を中心に
『僕は毎日ちがう言葉を育んでいる』
とオトナ度100%のたった一人の生徒に
翻弄されながらも、自分の生き方を見つけて行く。

そこには、作家自身の読書体験?とも思われる
コメントがでてきて、へえ〜と思わせられる
文章があって、ちょっと楽しいですね。
例えば、川端康成の文学には《鼻血》にまつわる
箇所が結構あるとかで、川端の『抒情歌』では
恋人が主人公の家で鼻血を出す。
『骨拾い』では主人公がたらたら鼻血を出す。
など、瀬尾さんの眼のつけ所がちがうのですね。

この本の中では『自分の健康状態がわかりやすい人は
良いかもしれない。しんどいのに、頑張られると
困るし、気をつかいますから。僕は相手の内面を
読み取る能力が低いので、そうやってアピール
してもらえると助かります。』
と生徒のひとりが言います。

実はこの文章がこの本の中では重要なのかなと
思います。
人は言葉によって生きています。
意思の疎通に重要なこのツールですが、じつは
うまく使いこなせる人は少ない。
自分の気持ちをうまく相手に伝えるためには
言葉を磨く。そして、相手を納得させるには
相手の心に響く言い方、繰り出す言葉の順番に
気をつけなければいけないのかも。

しかし、自分はともあれ、まわりにいる人の
心が分かりにくいのも現代。観察しても感じ方が
違う人たちの心は言われなければ分からない。

自由な時代、考え方も自由が許されている。
いつの間にか、“そ、そんな考え方するの!”
という人にもおめにかかる。
どっちがいいの?ではない。
言葉を磨く先に、今度は道徳という思想の
ようなものが必要になってきているんですね。

で、“図書館の神様”はほわんとした楽しい本でした。