反日というより、日本人によって、
朝鮮半島から描かれた知日小説です。
かつて、日本は韓国に朝鮮総督府を
作り、
勝手に
山林税を作って納めろと言い、
払えなければ没収して、
日本人に払い下げろ
と言った時代がありました。
1895年に日本政府は宮中に軍隊と暴徒
を送り、当時の皇后であった閔中殿を
殺害しました。対韓侵略の立役者だった、伊藤博文はハルピン駅頭で安重根
によって射殺されました。
この小説は主人公『河本』が昭和18年に強制連行されて日本に来て、辛酸を舐める話から始まります。
最下層の炭坑で悲惨な1年あまりを送り、敗戦後に命からがら日本から逃げ
帰った朝鮮名、河時根が50年たって、
自分の命がそろそろ燃え尽きることを機に、苦しい中に死んで逝った同胞の
弔いと、戦前の歴史をまだとどめている "ボタ山"を巡って、当時の犯罪?!
を何とも思っていなそうな政治家たちに真っ向から立ち向かって、あの戦争の後始末をつける。
日本人が悪いとか、韓国人が悪いとか
を言う事が如何に愚かであるか。
と、同時に国名は違っても、同じ人間であるなら、同じ心がある。
隣人や隣国との争いの中で自分の有利だけが国是になっているこの世界は
とっても難しいです。
であるけれど、
『韓国は悪い、
あの人は韓国人だ。
だから、あの人は嫌いだ』
という考え方はしたくないですね。
そして、私たちは近代史をチキンと
勉強しなければいけないですね。