Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2015年5月26日火曜日

西荻窪グレースのイチゴケーキ

時々訪れる西荻窪の喫茶店《グレース》。

西荻窪というのは素敵な町ですね、美味しいお店も、骨董屋も、なかなかに揃えの良い

本屋もあります。

先日は家の若いもんと一緒に美味しいケーキを食べに行きました。

時はイチゴの美味しい時、イチゴを使わない方はない・・・とばかりにイチゴのケーキが

わんさとケーキケースに陳列してあり、選り取りみどり。

みんな選ぶのに時間をかけていました。

で、私は《イチゴのパイ》。紅茶はニルギリ。パイの生地がサクサク、ほろほろ。

うんまい!

パイ生地の上に、カスタードクリーム、その上にイチゴを並べ、イチゴジャムをのせて

ゼリーで固め、供する時にはたっぷりの生クリームです。

美味しいと思うけど、カロリーが・・・と考えると嫌になるので、これで、2週間は

ここに来るのは辞めようとひとり心に決めていました。


そう言えば、あのジョニー・デップさんが出ていた《ショコラ》という映画はこういう

ことを云々する主題の映画でしたね。

キリスト教で規律正しい村の全員が教会の牧師さんに従って敬虔に暮らしている。

そんな処にある風の強い日、チョコレートの美味しさを伝えに一人の女性が子供を

つれてやってくる。これを演じるのがジュリエット・ビノシェ。

村人は恐れながらもチョコレートの魅力に惹かれて彼女の周りにやってきます。

こんな至福の美味しさをもったチョコレートを食べないなんて人間本来の喜びを

無視した生き方だとこのショコラティエは考えます。

それは人生全般にも通じること。好きでもない人と結婚させられる村の女、糖尿病

を煩う老婦人は敬虔なキリスト教徒である真娘に美味しい物を食べる事を禁じられます。

その孫には絵の上手な男の子がいますが、芸術などに触れると堕落するとでも思われて

いるのか、これも禁じられます。事程左様にこの村は息が詰まる程の規律でがんじがらめ

なのです。

ここに、ジプシー役の男性が水上生活者としてやってきます。ギターを鳴らしながら、

自由に気侭にここに住んで、又流れていく。長髪の髪をひとつに束ねて、憂いを

含んだ感じで登場します。私はジョニー・デップさんの映画でこれが一番美男子で

素敵だと思います。

で、最後にはこの村は人間本来の生き方を模索していくようになります。

さて、ツタヤで《ショコラ》借りて来ようかな。


矢沢永吉風に《ありがとっ!!!!!》

昔から女4人いれば『身上が傾く』とよく言われました。今は死語かもしれませんね。

私の実家は女姉妹が4人、細雪のようだと自負していましたが、『ざらめ雪』だとも

自他ともに揶揄しては大笑いしていました。

それもオリンピックのように4つづつ離れていて、よくもまあ産んでくれたものだと

感謝するやら、呆れるやら。

この4人の子供を育てるのにさぞ苦労なさったと思います。なんせ戦争という激動期

の時代で自分たちが必死に生きるのに精一杯でしたから・・・その間、子供が周りを

チョロチョロしていた・・・というのでは。

その意味では4人目の私など、産まれる可能性はかなり低かったのではと思います。

この4人のそれぞれが個性的でした。そして、この4人を幸せになるように嫁に

行かせるというのが、この頃の父親の命題だったにちがいありません。

無論、親としてはみんな平等で同じように愛したい気持ちでいたのでしょう。

でも子供の反応は複雑で、当然のことながらその愛の量を不服と感じていたように

思います。

しかもその愛の量は嫁入り道具の形に現れる・・・と。

さて、私の大学時代が安保闘争の時代。時の宰相は岸信介氏。

世の中が騒然としていた時代も岸さんの退陣でようやく治まり、次はあのだみ声の

池田勇人氏。

『所得倍増』を掲げて登場した池田さんは安保には一切触れず、経済優先で国を

引っぱり始めました。マスコミも安保闘争を忘れたかのように触れません。

池田さんは経済界の要人をつれて海外に行きました。

ソニー製品が爆発的に売れました。

日本経済が盛り返してきたのです。

私はこの時代に結婚して、東京にきました。

ラーメン一杯が170円、上野、宇都宮間が470円という時代でした。

この時、親の懐具合もかなり良かったのでしょうねえ。

嫁入りが決まった時に両親はわざわざ静岡のメーカーに行って、洋箪笥1竿と

和箪笥2竿で80万という立派すぎる代物を買って来て、私に持たせてくれました。

そして、中に入れる着物も相当量でした。これには訳があります。

私は高校2年から茶道を始め、折に触れては着物を新調するという事がありました。


さて、この大きな、高価な、立派過ぎる代物は移動を余儀なくされる度に頭を

悩まされます。お金もそれ相当にかかりました。

家を増築の時に一回、新築する時に往復2回、家の模様替えの時に3回、今、プチ引っ越しで

1回、この後もう一回引っ越しの予定があります。

このプチ引っ越しで運送会社の若い者に和箪笥の上下に分かれるこの間に

『奥さん、転倒防止にこれを嵌めるといいですよ。』

と言われ、なんか嫌な予感がしたのですが、断れませんでした。

良い家具ですから上下の分かれるところには箱根の寄木細工のようにピタッと嵌るように

細工がされています。そこへ粘着テープの強力な奴を嵌め込んでしまったのですから・・・。


で、いよいよお別れかもと覚悟を決めなければいけません。

さて、どういう手順ですべきか。

隣の西荻窪は骨董品で有名な処です。ここの一番有名な《慈光》で聞いてみました。

『奥さん、和箪笥は再販は無理ですねえ。他のどこでも同じ事を言うと思いますよ。』

なるほど、和服を着る人も少なくなり、それを入れる和箪笥も無用のものになったという

ことですね。

和服もこれから着そうなものだけを残して、《タンス屋》へ。

そして、そして、あの箪笥は、な、なんと粗大ごみに行って貰います。

で、私はその日、矢沢永吉のように何度も

『ありがとっ!!!!!』を心の中で叫びました、泣きながら・・・。






2015年5月23日土曜日

インターネット的糸井重里

この本は10年程前に書かれた本だそうですが、当時は特にたくさんの人に

読まれた訳でもなかったそうです。、当時の売れ筋である

『インターネットは儲かりまっせ!』

『インターネットは万能です。』

的な本が主流で、この糸井さんの啓蒙の書のような書き方をしている本は

見向きもされなかった・・・というかそんなに読まれなかった。

今、多様化の時代といわれ、みんなの嗜好がバラバラになってきている。

企業も何を作ったら売れるのか掴めなくなって来ていて、私たちもハテ、

何が欲しいのか、何をしたいのかが分からなくなってきている。

一応食べるに困らない、住むにも困らない、金銭的にも、まあまあ・・・。

若い頃はとにかく子供を教育して社会に送り出さなければ・・・とか、もっと

綺麗で便利な住空間が欲しい・・・とか、引退したら、悠々自適になりたい・・・

とか、考えていた。

しかし、《功なり、名を遂げて》とは言わないまでも一応(肩の荷を降ろした)かに

見えている自分の境遇を見渡してみると、果たしてどうなのだろうと思う。


改めて、『幸せとはなんだ』と考えさせられる。

幸せとは?と考えなくても、例えば楽しい事って何?

自分は何が一番楽しいのか。

少なくとも『ああ、楽しかった!』と言える人生はどうあるべきか。

『おもしろき、こともなき世を、おもしろく』

ではない楽しい生き方がとにかく今の時代、今の自分には可能だと思う。


糸井さんは言います。

彼は随分前に《ポンペイ展》を観に行って、考えたと言います。

あのポンペイの時代、お金持ちは自宅に質の高い豪華な壁画や彫刻を作らせていたのですが、

庶民でも競って、装飾なしでは生きられない・・・というような生き方をしていて、あちこち

飾り、あらゆるテーブルの脚が猫足だったりしました。貧乏人には貧乏人なりにペンキ絵だけど

壁画を描かせる財を使う意思が生活を楽しくする処にむけられている。

古代ローマ時代の人間の方が《消費を大事にしていた》

確かに、あのポンペイの遺跡にはアイスクリーム屋さんのようなものもあったらしいと

添乗員に話を聞いてなんと豊かな生き方をしていたのだろうと驚嘆した事を覚えています。


少し前まで、『あの人クリエーターなのよ。』とか、『クリエイティブじゃないとね!』

とか、なんだかクリエイティブという言葉が氾濫して、いささか安っぽく使われていました。

糸井さんはこのクリエイティブをこんな言葉に言い直しています。

日本語で『創造性』と訳すよりも、日本語で言うとしたら、『独特の工夫』とか、『いままでに

ない何か』とか、『発想しつづけようとすること』とか、『そのままにしていられない気持ち』

とかで言い表すといいのではと。

消費についてどれだけクリエイティブになれるかというのは、簡単そうで難しい。

最後のバブルの時にはお金を手に入れた人々が何を求めたかというと、

『高級スポーツカー』

『億ションと言われる住居』

『六本木のおねーちゃんと言われる恋人』

などが三種の神器だったそうです、

この頃、糸井さんは『消費のクリエイティブが育っていない』と思ったそうですね。

そして又、この頃観た映画でこんなシーンがあったと追憶しています。

1987年の映画で《グッド・モーニング・バビロン》

この中でアメリカに移住してきた兄弟の弟が失恋をします。

彼は、持って来たシンバルを頭の中にあるオペラに合わせて、『ジャーン』とならします。

失恋の痛手を治すために自分のすきなオペラのシンバルのパートの処を演奏者として音を

入れていたのです。糸井さんはこのシーンで涙が出たと言っています。

そして、出稼ぎのイタリア人の若者の楽しみのとしての教養のレベルがそこにあると。


ジブリの《耳をすませば》にも私の大好きなシーンがあります。

主人公の女の子がバイオリンを造る職人をめざす青年の音に合わせて《カントリー・ロード》

を歌っているシーンがあります。そこに、青年のお爺さんが音楽仲間と帰ってきて、

この音楽シーンに花を添えます。

お爺さんはチェロを、後の二人は、フルートやら、シンバルを叩いて楽しみます。

終わった時のみんなの笑い声。素晴らしい、素敵です。

お金と時間の贅沢な使い方を模索しなければ・・・。

地獄グッズ

昔から『男と女』の違いについての議論は数多くあります。

だから男は・・・とか、だから女は・・・とか、それぞれの言い分もあるけど、

今日は男の収集癖。

収集にはまる男の生存学的、発生学的解釈はこうだ。

女は子供を育て、

『あなたイッテラッシャイ。今晩のおかずよろしく・・・』

と家で待つのが本来の形。

男は外で狩りをして、食べるモノを調達してくる。

『今日はウサギを捕ってきたぞ!』とか、

『今日は葡萄をたくさんもいで来た。』とか、家族の要求に応えるわけですが、

これが毎日という訳にはいかない。

そこで、男は考える。

そうだ、これを他の場所に貯蔵しておいて、そこから少しづつ持ってくればいい。

で、男の収集癖が始まったんだそうだ。

そして、今日はこの収集癖を武器に活躍しているみうらじゅんさんのお話。


最近の終活ブームにあやかったかどうかわかりませんが、この方既にあの世

への興味が湧いたそうです。

我々は慌てて写経をしたり、ナニナニ何カ所巡礼と考えたり、神社仏閣詣でを

したりしますが、みうらさんは『そんなものは諦めた、どうせ堕とされるなら』

と最初から地獄行きを考え、それなら少しぐらい予習をしようじゃないか・・・

と調べます。

『地獄』という言葉は平安時代、源信という僧が著した『往生要集』という本が

ベースになっているんだそうですね。

それで、この時代の人は不安に慄き必死で寺に寄進したのだそうです、

そう言う事が連綿と続いて、かの有名な淀君は秀頼や後の豊臣の安泰を祈願して

神社や仏閣の造営や修復やらに有り余る金銀をつかったのでしょうね、家康の

作戦とも知らずに・・・。


さて、死んだらどうなるか。

亡くなって、初七日から始まる裁判で《最終審査は49日目》犯してきた罪状が

全て暴かれ、人は平等に地獄へ堕とされます。

さてさて、ここからが予習するに値する八大地獄だと言います。

等活地獄、

黒縄地獄、

衆合地獄、

叫喚地獄、

大叫喚地獄、

焦熱地獄、

大焦熱地獄、

無間地獄、とあるんだそうですが、面白い漢字やなあ・・・と感心するばかり。

その罪状は堕とされるところが違うらしい。

等活は生き物《蟻や蚊も含まれる》を殺した者、

黒縄は殺生と盗みを犯した者、

衆合は禁じられた性行為をした者、

叫喚は殺生と盗みと邪淫と飲酒、

大叫喚はプラス盲語、

焦熱はさらに邪見を加え、

大焦熱は6つの罪プラス尼僧と童女を犯した罪、

無間はそれら全てと親を殺すなどの仏教5つの大罪をトッピングした者

なんだそうです。

そうなると、毎年、庭に発生するヤブ蚊を大量に殺戮する、またはゴキちゃんを

新聞紙やスリッパで潰してあの世に葬り去る私などは最初から地獄行き・・・

に決まりですねえ。

あの『蜘蛛の糸』を読んでしばらく蜘蛛や蟻などが怖くてよけて通っていた

のはいつまでだったか。


以前の我が家にシロアリが出て大騒ぎをした事がありました。

で、この小動物の連絡網を利用した形で試したのですが、家のトイレから玄関まで

続くアリの大群を一匹づつ殺して、その線上にずらっと並べ、どうなるか試した

のです。

翌日、つまり夜中にひっそりと行ったのでしょうねえ。

綺麗に屍体がなくなっていました。その葬列の一部始終を観てみたかった・・・

というのは余りにも残酷でしょうか。

で、その後シロアリは出なくなりました。

こういう事をお釈迦様は許して下さるのか、いや駄目かも。

で、等活地獄は決定かもしれません。


さて、みうらじゅんさんは地獄という名前がつくものを集めます。

収集が始まります。

地獄ラーメン、

別府温泉地獄めぐり、

ヘビメタのロックグループのグッズ、

『毎日が地獄です』などと書かれたTシャツ、

などなど。


さて、私の終活は?






2015年5月16日土曜日

つながりの発見

糸井さんは43とか、44歳の時に『自分にとって、何が快適なのか』とか『幸せとはどういう

ものなのか』というような青少年が思うような事を考えなければ、少なくとも『何が面白いのか?』

も分からないないんじゃないかと気づいたそうです。ひどく晩稲だけど。

そして、机の上で考え込むタイプの若い頃の思想とかではなくて、自分のボディと自分の世界観とが、

初めてジョイントしたから面白かった・・・と言います。

ちょうどその頃にインターネットも始めたそうですね。

その発信の仕方は未完成なら、未完成のまま書こう・・・という『分からない事はわからないときちんと

言って、あとは誰かが続きを考えてくれる』というやり方。

インターネットは他人のものを使えるチャンスが増えるのと、他人の脳に刺激を与えるチャンスが増える

という大きな役割もある。結果がでないと商品の値打ちがなかったような時代ではないから、プロセス

を値打ちにしていけば面白い。

ここで、池谷さんは言います。科学のあり方も変わって来ていると。

昔の科学は結果勝負なところがあって、全部を証明して作り上げたあとにはじめて発表していたのですが、

今は仮説のまま公表してしまう。

仮説の発表後に人が寄ってきてその仮説を証明していくというように、科学全体がプロセス重視に

変わっている。インターネットの発展に伴って、情報の行き来が速くできるようになったために、

閉鎖系から、解放系に移っている。

あの『スタップ細胞はあります!!!!!』と言わなくたって、その途中の段階で、ここまできたけど、

成功する時と、出来ない時とがあって、まだ、安定はしてないのですけど・・・とにかく出来るんです

・・・くらいは言えたのでは。

仮説をたてる・・・という事、『あとで修正するかもしれないけど、今考えていることはこういうことです。』

という表現は可能性に満ちている。人類史上稀にみるロングセラーは『聖書』『論語』。

これらはいずれも『・・・である。』と断定していない。『・・・と言った。』と他人とのつながり中で

語られる仕組みをとっている。

これは話の内容を伝わりやすくする表現のテクニックであり、考え途中のまま発表しているのですよ・・・

という方法論でもある。

いやはや、面白かったです。


椎茸ダシはグアニル酸

ウチの相棒が病院から何やら、プリントを持って帰ってきた。

観れば美味しい、旨い、健康に良い、あのダシの素を完全に打ちのめす

内容のプリント。

プリン体が多いとされる食品がずらり。

血液をさらさらにする納豆は113.9、

レバーは284.8、

スルメイカは186、8、

相棒の好きな干物は全滅で、マイワシは305、7、

             マアジは245、8、

             さんまは208、8、

で、これ以来、干物屋さんから取り寄せていた干物を一切食べない。

旨いものを辞めるくらいなら、死んだ方がまし・・・とでも言うのかと思ったら、

さにあらず。

そして、あの干し椎茸はな、なんと最高値の379、5。


干物にすると野菜や魚はうまみが増す・・・という事はこのことでも分かりますね。

傷みが早いあの舞茸なども干して食べると保存も旨味も増す。


さて、かの干し椎茸ですが、それから何となく、干し椎茸が使いづらい。

一ヶ月ほど、かの椎茸さんから決別しておりましたが、いや~、旨いものには

目がない私には無理ですねえ。

で、買い物に行く前に干し椎茸のデカいのを4枚戻して出かけ、1時間程して

帰ってくるといい具合に戻ってるじゃありませんか。

そして、あの椎茸独特の良い香り。

これこれ、グアニル酸。

以前自分のブログでこのグアニル酸を詳細に書いた覚えがあるけど、今は何一つ

覚えてないなあ~。

さて、作りました。

筑前煮という奴を。しかも最近塩気が気になるので薄味。

だから、この椎茸の旨味が必要なんですよね。

椎茸だしの力を借りないと美味しい煮物は作れません。

使わなければ醤油やみりんをこれでもかと入れてしまいます。

今、私は塩分が気になっているので、塩を控えたい。

という事でできました。

今夜はごっそり入れたレンコンを主体に筑前煮です。そして、椎茸がうまい!!!!!

これにご飯でおしまい。ごちそう様でした。


2015年5月13日水曜日

やり過ぎてしまった人が天才?

さて、海馬の続きです。

『天才とはやり過ぎてしまう人?』

の項目のところで、手塚治虫さんの話題がでます。手塚治虫さんの書斎に固定カメラを

据えてずっと撮影した番組があったらしいのですが、ほんとに、ずっと描いていて、寝ない!

撮影の終わる直前に人が訪ねて、

『いかがでした?』

と尋ねると、ずっと、寝ていないからヘトヘトな筈なのに、

『やっぱり、終わるとすっきりしますね。うれしいです。』

ともう、明るく爽やかなコメントを言う。


『人間そこまで出来るのかよ。』ってタイプがたまにいますねと糸井さんは言います。

脳は疲れない・・・から脳は酷使すれば・・・、つまり使うほどに間の神経細胞の連携が強くなる。

もう一つの例では

あるクリエーターがいる。

このクリエーターは朝の9時に仕事場に来て、そのまま黙って仕事をして、朝の4時に

帰宅するんだそうです。仕事以外の時間が5時間!

二食分のお弁当を持って来て、食事には15分しかかけないそうです。

昼に半分食べて、お腹が空いたら、もう半分食べる。

あとはひたすら仕事をしているんだそうです。

しかも、その人は仕事をやり始めてから24年間、風邪はもちろん、あらゆる病気に罹った

こともない・・・。熱も一度もだしてないって聞いて、

『何だ、そりゃー。』と思ったと糸井さんはいいます。しかも、弟子が風邪をひくと怒るんだ

そうですから。


で、この人は宮崎駿さんだそうですが、この人の凄さは手際の良さや整理のうまさなんか

じゃなくて、『強烈な動機の塊』みたいなものが、トップクリエーターの根っこにある力

なのかと思ったそうですね。

つまり、やり過ぎてしまった人が天才なんだと。


さて、ここで能科学者の池谷裕二さんの話になります。

この人は漢字が苦手で100問の内2問しか書けなかったというエピソードの持ち主ですが、

一方、数学が得意ですが、一般的な筋道ではない・・・けれども全く王道だろうというやり方で

問題に向かっていきます。

普通我々一般的なやり方では九九の暗算は暗記メモリーで解決していきますが、この人は暗記が

苦手。で、経験メモリーで解決して行きます。

例えば、九かける八をどう解決するかというと、90から九を二回(18)ひくと『72』

というやり方。だから、九九を81個も暗記するより、その方法なら10倍することと2倍する

ことと半分にすることとの3つの方法だけで、ぜんぶ出来る。ものを覚えられないから、方法を

覚えるしかない・・・ということなんですね。


この事は公式を丸暗記してる人よりも、公式を導きだせる人のほうが、原理を知っているから、

応用力があるのではないか・・・。

さすがに数学の得意な脳科学者のいう事ですね。

この人は勉強の最後の一年は数学が一番得意だったにも拘わらす、問題がぜんぶ同じに見えて

嫌だったと言っています。

『答えもわかるし、どう解けばいいのか、頭の中では分かっているのに、書く時間がかかる。

それで、嫌になっちゃう。問題の筋が一つしかないのに、誰かがこねくり回して、解きにくく

穴をつくっているというのは、その試験問題をつくる心根が嫌だった。』と。


問題にあたるたびにその問題の公式を導きだして解決していく・・・という経験メモリーは

自分が独自に解決したという感触、つまり、やれば出来るんだと言う感触がささやかな報酬に

かわりうる。

この事が、後に《動機の塊》になるのでしょうか。

で、続きます。


2015年5月10日日曜日

疲れにはビタミンB1

最近の天気の変わりやすさ、というか、気温の上がり下がりの
激しさには参ってしまう。
朝一番に庭に出て薔薇やその他の花に水を撒く時、寒いな・・・
と思って、セーターを羽織るのに、昼近くなるにつれてグングン
気温が上がってくる。
気温の移り変わりにつれて、着ている服を脱いで行くのだけど、
最初に厚手のハイネックのセーターを着ていたりすると、薄い
ものに着替えなくてはならず、一日のうちで着たり脱いだり・・・
と忙しい。
義理の母がよく言っていた。
『木の芽時は身体に気をつけないと・・・』
つまり天候不順になるので、身体が変化についていけない。
だから、風邪をひいたりだるかったりしますよ、ということなんですね
で、疲れやすい。
で、豚肉のB1を摂るべく、しかも美味しい食べ方は
『豚肉の生姜焼き』
なるべく沢山のショウガを摺って醤油とともに漬け込むこと30分。
でも、ショウガを入れすぎて孫には少し辛かったかも・・・。
今回は蜂蜜も少しいれて漬け込んでみたので柔らかく、まろやか
でした。勿論玄米と一緒にですよ。
キャベツの千切りは瓶に詰めてあったので、夕飯の用意は簡単でした。

頭を良くする薬を作ることは出来る。

頭が良くなる薬を作ることはできる。


さて、池谷先生と糸井さんの『海馬』の話はつづきます。

最近言われているDHAは身体の中に普通にあるそうですね。例えば、ネズミの実験

では測定した限りにおいてはネズミに生涯与えないでも身体からなくならないそうです。

他に海馬の神経細胞の連結を促進させるものとしては中国の生薬のような天然の

薬の中に神経細胞の可塑性を活性化させるものが入っている。

ここで言う可塑性とは神経細胞の連結が密になることで海馬がいかようにも変化できる

ということでしょうか。


それから、イチョウの葉、次に、茯苓という薬。

しかしながら、効果を出す為にはものすごくたくさんの危険量を飲まなければいけない

ので、たくさん飲まないでくださいということですが・・・。

池谷さんはさらに言います。

『そして、朝鮮人参には私たちが薬をつくる時に肝臓から検出した物質と、ほぼ同じ

働きをする成分が含まれています。サフランの中にも可塑性を高める成分があります。

ただ、それはお酒を飲む時に効くだけなんです。お酒を飲むときは可塑性が低くなる。

サフランの中のクロシンという物質はそれを防ぐという特徴があります。お酒を飲む

前にサフランライスを食べると、記憶が飛びにくくていいかもしれない。』


朝鮮人参はお腹によく効くし、下痢や便秘にも効きます。

池谷さんは『可塑性を高めれば記憶力も増す』ということを学会で発表しました。

反響はあったのですが、これを作って売るという事はしないとっきっぱり・・・。


さて、やる気をだすにはどうしたらいいか。

『やる気』を生み出すのは側坐核という脳のほぼ真ん中に左右一つづつあるものが働きます。

ここはなかなか活動しないところ。しかし、刺激を与えるとさらに活動してくれます。

一度とりかかり、続けていると側坐核が自己興奮してきて、集中力が高まって、気分が

乗ってくる。

『だから、やる気がないなあと思っても、実際にやり始めてみるしかない。』

そして、作業興奮というモードにかわっていく。

掃除をやりはじめるまでは面倒くさいのに、一度掃除にとりかかれば、はまってしまう

のはそういうことによるものなんだそうです。

さて、この側坐核は海馬と前頭葉にアセチルコリンという神経伝達物質を送ります。

しかし、このアセチルコリンを妨げる物質が風邪薬、鼻炎の薬、下痢止めの薬です。

アセチルコリンは頭の中では、やる気をつくる物質なんですけど、腸の働きを活発に

する物質でもあります。だから、アセチルコリンを抑える『下痢止め』は、腸の

働きをを抑えると同時に頭にも効いて、やる気を削いでしまう。

風邪薬を買うときは

『脳の働きを抑えない薬をください』

と言えば、良いらしいです。

因にアセチルコリンの働きを抑えてしまうのは、ジフェンヒドラミンやスポコラミンなど。

で、続きます。