Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2013年12月31日火曜日

野帳友の会

昔?茶道にのめり込んでいた時代があった。
毎週木曜日だったろうか?
急いで家事を済ませ、着物を着て、歩いて5分という
近距離にある"大日本茶道学会"の重鎮である男先生に
直々に教えて頂いた・・・と言ったらなんだけど、
その空間に紛れ込んで居たというのが本当の処かな。
なんで私がここにいるんだろうと不思議に思っていた
んだから。
結構、良いとこの奥様がお集まりのようで、良いもの、
高いもの、珍しくて普通は手にする事ができないような
ものまでがざらに集まって、話題になり、私はチンプンカンプン。

私はひたすら、その話題に耳を傾けるしか無かった。
幸い若いというのが役に立って、知らない、出来ない、持ってない
観た事ないを存分にさらけ出す事ができたが、一つだけ恥ずかしい
と思ったことがある。

『来週は中軽(中軽井沢)の別荘に行って参ります。』
と仰る奥様がいました。
字が上手で旧家の格式のあるお家にお嫁に見込まれたという方
なのですが、何かの折に巻紙を出して、それにお弟子さん達の
名前をサラサラと書き始めました。
そんな事絶対に出来ない、凄いな〜。
こういう人が良い処にお嫁にいけるんですね〜とその当時の私は
単純明快だった。

さて、思いついた事があるとサッとメモ帳を出して書き留める
人がいる。こういう人に感心してしまう・・・と堀江敏幸さんは
おっしゃいます。
しかし、その関心事はメモの内容ではなく、その手帳の形態と仕様
であると。

その立ったまま書く事の難しさもそうだが、無くしやすいものだから、
手帳は落とすためにあるとまでおっしゃる。だから、重要な事は
書けない。
そして、落としたと分かるために落としたと分かる手応えとか、
尻応えという硬さや丈夫さ、雨にも負けず、風にも負けない、そして、
立ったままでも下手くそな字も書ける、しかも見目形も良い、安価な
手帳はないものか・・・と探して、測量検地で使うLEVEL BOOKを
探し出します。

私は最近ウチの若いもんに勧められて、MOLESKINEの無地を使って
います。なんでも、片っ端から、書いています。
堀江さんの言う所の便利さが揃っています。
あんまり読み返さないけどね。

で、あの巻紙にサラサラの方、どう言う訳か、家を出て仕舞った
そうです。
傍目には幸せに包まれているようにみえても、本人はそうでも
ないのですね。

2013年12月30日月曜日

で、マタマタ『なるほど、やっぱり、村上春樹』

さてさて、まだまだ、村上ラジオです。
春樹様は『コミュニケーションが必要なんだ』
というところにメグレ警部シリーズを書いたジョルジュ・
シムノンの女狂い?について書いています。

兎に角、家にやって来る女性と見れば片っ端から??まくる
そうで、本当か?と思いますが、それ程の精力家!だった
ということでしょうか!

そう言えば、かのサトウ???という『小さい秋』
という可愛い詩で有名なあの人も一日中裸で過ごし、お手伝い
さんに手を出したという猛者でした。
その言い草が『一人じゃ足りないよ〜、』だったそうで、
佐藤愛子さんがあの長編自伝小説『血脈』に書いておられます。

シムノンさんはその事は所謂コミュニケーションの一つであって、
とまあ正当化しているようなんだけど、まあね〜。
で、現代ではジュード・ロウさん。
あのイケメンで、何か女性に甘えるようなあの目が素敵なあの
男優です。『ガタカ』や『ロード・トウ・パディション』や
『ホリデイ』や『Drパルナサスの鏡』『シャーロックホームズ』
などとっても素敵なんだけど、で、全部観ているけど、
ベビーシッターが好きになってしまって責任をとって、奥さんとは
離婚をし、そのベビーシッターと結婚をしたらしい!!!
ああ、やっぱり、私のジュード・ロウ様でした。
はあ〜、良い師走だな〜、ノンビリ、のんびり?とはいかないね!
最後の踏ん張り、料理を作りまくるぞ!!!!!!!!!

2013年12月29日日曜日

『脱構築シーザースサラダ』

シーザースサラダはローマ皇帝ジュリアスシーザーの名前から
とったと思っている人が多いようだが、そうではなく、1920年代
にティファナでレストランを開いていたイタリア系アメリカ人、
シーザー・カルディーニさんの名に由来している。
この人がレシピを即席で創り上げた、と言うのが定説になっている。
・・・というのが、村上春樹様の説。
で、そのあと、このサラダについてなんチャラ、ウンチャラのあと、
流石にアメリカの経験の長い人ですね〜、ハーバード大学の正門
近くにある某レストランにはこんなものがあると書いています。
『脱構築シーザースサラダ』
というのがあって、これは要するに、バラバラに材料を持って来て
『あとは自分で組み立てて下さいね。』
というものらしい。
我が家のそれも人気メニューでしたが、このドレッシングをつくるのが
大変でした。
オリーブオイル150cc
卵黄1個
アンチョビー1缶
ニンニク1ケ
マスタード小2分の一
ウスターソース大1
タバスコ3滴
レモン汁大2
パルメザンチーズ2分の一缶
ワインビネガー大1
バルサミコ酢大1
塩少々
と大変な材料です。これをミルサーでがーっと混ぜるんですねええ。
ミルサーもこれ専用のものをもっていました。
美味しかった。
あのレストランのさんざめきと共に、このサラダの美味しさが
口中に蘇ってきました。
今晩作ろうかな。美味いよ〜。

2013年12月22日日曜日

イヌイット達とアザラシ油

北極圏のイヌイット達は野菜を食べず、動物性の
食品ばかり食べているのに、動脈硬化がほとんど
見受けられない。
調べてみると、その理由は彼らが日々食べている
アザラシ肉にある事が分かったそうである。

そこに含まれたオメガ3系脂肪酸が血液をサラサラにし、
心臓を剛健に関節を柔軟に保つ効果を持っていたためだ。
・・・とここまでは、春樹様の文章。

で、オメガ3系の脂肪酸は何に含まれるのかな?と調べて
みるとシソ油、エゴマ油、亜麻仁油、グリーンナッツオイル。
イヌイット達はアザラシ油を購入する事もあるらしいけど、
日本では亜麻仁油でしょうか。
残念なことにこれらは非常に高価だそうです。
このオメガ3系は熱に弱いので、調理し終わった料理に
タラタラとかけて、食べる直前に食するのが良いらしい
デスね。
で、毎朝マラソンをして、健康おたくな変な作家の村上春樹様
はオスロでこれを購入?したそうです。
アザラシ油、これが臭い!
『朝、目が覚めたら、身体の上に大きなアザラシが一匹乗っかって
いて、どうやっても跳ね除けられず。無理やり口をこじ開けられ、
生暖かい吐息とともに、湿った舌をぐいぐい中に突っ込まれた』
くらい臭い!!!
とすごい表現をしています。
ぎょえ〜です。
これは高くても捨てますね〜、私なら。
でも、春樹様は不味くても飲み切ったらしい。
凄いね〜。
で、効果があったかというと、別に何処も悪いところはないので、
比較のしようがない・・・とかいています。
だいたい、一般的に言えば、文章を書いて身過ぎ世過ぎを
している作家さん達はその仕事の性質上、身体を壊す事が
多かったのではないかと察します。
単純明快に明るく、楽しく、毎日を健康的に送っている
というイメージはありませんもの。
村上春樹様は最初から、この仕事に携わる時から、マラソン
を始めているそうです。この人は最初から、こういう作家に
まつわる不健康を危惧してマラソンをはじめているのでは?
と思いますが、本人ではありませんから、どうなんでしょうか。
で、私の好きな安曇野在住の作家丸山健二さんも身体を健康に
酷使する事で頑健な身体をお持ちの異色の作家さんです。

どちらかと言うと彼が作り上げた安曇野の庭の男っ気一杯の
バラ園で有名だと思います。
そして、文章はそのバラ園と同じように質実剛健で、華麗で、
男でなくては書けない表現の美しさと厳しさがあります。
この人は朝3時間ほど作家活動をすると、その後は庭作りに
専念するのだそうです。
そのバラ作りの厳しさは彼のこの言葉に凝縮しています。
『身体が軋むほどの辛さ』と言います。

で、ウチの相棒は
『イヌイットって、犬一頭しかいないんだろう!』
だって。
なんのこっちゃ。

2013年12月21日土曜日

昨日の雨雲

吉祥寺の帰りに中央線から眺めた車窓の景色。
本当に本当に、なんだか怖いような重く、暗く
垂れ込めた雨雲。
南の空は明るいのだけど、振り返って北の空は
真っ黒いフカフカそうな綿あめ雲です。

今日の夜はパーティーなのに、土砂降りじゃ嫌だな。
・・・なんて考えながら、家に帰って、ウチの若いもん
にミルクティーを入れて貰って、事の始終を話したら、
たちどころに今晩の天気を調べてくれて
『おばさん!今晩は晴れですよ〜』
だって。

良かった、行けますね〜。
行ってみれば久し振りに会うヒト、ひと、人。
みんなそれぞれの人生を背負って、いろんな経験を
して、一回りナンダカ達観したような顔をしていて、
良い雰囲気に丸くなっていました。
夏のパーティー、冬のパーティーの年2回の逢瀬です。
私も少しだけ経験の収穫のお裾分けをして貰いました。
さぶい中を歩きながら、
『がんばろう!』
とつぶやいていました。
行って良かった。みんな有難う。

2013年12月19日木曜日

『村上ラジオ』

なんか、気持ちが萎えているというか、
疲れているなんて時、
エッセイは良いですね〜。
軽く読める、
笑がある、
だいたい、失敗談である、
ふつうじゃ話せない言ってはなんだけど・・・
と言うのが多い。
"この作家さん、大丈夫かな〜"なんてのも
たくさんある。

で、なんか、疲れたな〜と思う今日この頃、
この『村上ラジオ』を読んで見た。
この中で春樹様が見る夢について書いている。
だいたい、夢は基本的に見ないのですが、と前置き
をして、食べ物の夢はみる。それもグロイの、だそうだ。
え〜、食事中だったらゴメンなさい。
1、毛虫のフライ。
詳細は省きます。
2、白蛇のパイ包み焼き。
え〜、書いちゃえ!
白蛇の肉を蒸したのをカリッとしたパイ皮で包んで
焼き上げられている。
これって、いけそうな気がする。・・・というか食べても
いいな。
3、パンダ丼
これは書きたくない。
で、変な料理で思い出した。
結婚間もない頃にウチの相棒が変な料理の事を話していた。
で、作ってみて出したら、
"なんだ、これ!"
と言う。
"だから、ずいぶん前にこういう風に作れと言ったじゃないの"
"俺はそんな事を言った覚えはない"
"え〜、だって、実際に言われたから、作ってみようかと
思って、作ったんじゃないの!"

未だに分からない。あれは夢だったのか。

で、春樹様は言います。
火野葦平の小説に家族が順番に昨日見た夢の話をするくだりが
あると。
そして、夢をみる、見ない、いや、見やすい体質というか、遺伝子
ってあるんだろうかと疑問を投げかけます。
ウチの若いもんはどうだろう?
さて、隣のギタリスト達はどう答えるのか。

2013年12月17日火曜日

フェリシモ第3段

イヤー、楽しいね〜。
この最後の持ち手の部分を編んでる時
なんて、楽しいこと・・・。

写真でお見せすると毎回同じ模様のように
見えますけど、全くちがうんですよ。

この編み図も最初は複雑で理解する事が
困難な感じでしたが、今は理解力がついた
というか、観て直ぐにわかりますね。

返って複雑な方が嬉しい。
そろそろ、次が来るのです。
今度はどんな模様編みがくるのか、楽しみ、
楽しみ。

一年の最後の師走の頃にノンビリ編み物を
している私。
良いな〜。
私ってこんなヒトだっけ!!!という気分。
だって、編み物は苦手です・・・という女の子
でしたから。
変われば変わるもんですな。ふ・ふ・ふ。

2013年12月16日月曜日

映画『利休に尋ねよ』

安土桃山時代から織豊時代の美意識や建築様式の
素晴らしさを散りばめて茶道を大成した利休。
この利休と信長、秀吉の3人を軸に利休が切腹をする
時まで描いたこの作品。
前半は利休役の海老蔵さんがここまで汚さなくても
と思われる程の老人姿を晒しているので、ちょっと
期待ハズレかなと思っていると、後半は利休若かりし
頃の恋物語というフィクション?が始まります。
とにかく、この本を読んでしまったので、興味がありました。
しかしながら、内容が深く無かっただけに、映像にしても
それ程面白いとはおもえませんでしたけど・・・

でもね〜、市川海老蔵さんと伊勢谷友介さんですから。

前半には辛うじて利休と接点があった?信長を俳優の
伊勢谷友介さんが演じていて、バタ臭い信長役をこなして
います。
いやはやイケメンデスね〜。

イケメン二人を観てくるだけでも良いんじゃないですかね。
この二人を"伊勢海老コンビ"というのだそうですよ。

で、この本では何故、利休が切腹をさせられたか・・・という
解釈が新しく設定されていて、こういう展開も良いかも、と
思わせています。

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2013年12月14日土曜日

『古九谷』

高校2年から始めた茶道。
あれから何年経ったろうか。

茶道の道具では何と言っても、茶碗が王様。
茶道で習うと茶碗の王様は楽茶碗、次が萩、そして、
唐津、と昔からいわれているそうだ。
しかし、私は何と言っても肥前鍋島藩の伊万里焼が
一番ではないかと思ってしまう。
多分、その理由は司馬さんの『故郷忘れじ難く候』を
読んでしまったからだと思う。

あの佐世保のハウステンボスが出来た年、宅急便か!と言われるような
一直線の車旅行を敢行していったのも、テンボスではない伊万里を訪ねたい
気持ちに押されたからだ。
そして、今回『街道をゆく』(本郷界隈)を読んで、
あの頃のはやる気持ちを思い出している。

ここには『古九谷』にまつわる逸話が楽しく語られている。
九谷は加賀の国、今の金沢にあります。山中温泉で知られる
処だそうです。
古九谷というのは素敵な名前だなと思っていましたが、いったい
どこの土地を言うのかといつも疑問に思っていましたが、今回
これを読んでスッキリしました。
ただ、司馬さんはこの加賀の国で財力もなく、鍋島藩からも遠く
離れているのに、あまりにも濃厚な色絵の作品が出来ている
ことに疑問を持っていたとかいています。
しかし、江戸時代に、加賀藩があったという東大の医学部病院構内が
考古学的調査がはいりました。
その後、昭和45年の発掘調査では窯跡が見つかり、陶片5千片が出土して
『古九谷』『青九谷』が九谷で焼かれたことが、紛れもない事実と
分かったそうです。
九谷は最初色絵ではなく、呉須(コバルト)で色がつけられていたそう
ですが、次第に色絵になりました。
あのフェルメールのコバルトブルーか。
古九谷には肥前の陶石をつかったものと九谷産の陶石をつかったものと
それぞれ存在している事が判明したそうです。
面白い!そして、凄い!
さて、さて、確か、冷蔵庫の隅にお抹茶があったはず。
茶筅はささくれているけど、まっ、いいか。

2013年12月8日日曜日

プチ引っ越し

この11月、軽い引っ越しをした。
で、色々な職人さんに軽い修繕をお願い
したのだが、職人さんはいいな〜と感心する事、しきり。
まず、大工さんに7畳の部屋の床をはがして明るい色の
フローリングに変えて貰った。
処が、今は仕事が立て込んで居るとの事。
無理を言って、日曜日一日ではりなおしてもらいました。
いつもは、鼻歌交じりで悠々仕事をしているのに、その日
は結構必死でした。次は硝子やさん。
硝子やさんも何やら忙しいらしく、予定を組むのが
難しいらしい。
で、いきなりやってきて、ガラスを変えて行った。
さて、次は経師やさん。
日曜日の朝9時に来るという。
我が家の若いもんは経師屋という言葉は始めて聞くという。
会社名は"メイク ◯◯◯』
この方が分かりやすい・・・と若いもんはいいます。
『Do it yourself』が好きな私は張り付いて作業を眺めてしまいました。
うーん、なんとか私でもやれないだろうか。
障子や襖は破やすいもの。
自分でもやれるといいですが、作業が終わってみれば、見事な
出来栄えです。
やはり無理ですね〜、じぶんでやるのは。
処が、この仕事師さんはいいます。
『会社は辞めて、自分でやってるのよ。
あとを継ぐのがいないもん。
娘がふたりでね。一人はけっこんしたんだけど、
一人は戻ってきちゃって・・・。』
『その娘さんはやらないの?』
『やらないね〜、興味がない。』
『やれば良いのにね〜。』
どこも跡取りは居ないのですね。
折角の技術が受け継がれない。

眩しい程の銀杏並木

鮮やかなイチョウの黄色が眩しい。

この季節、他にも葉の色を変色させて
落葉する木はたくさんあるけど、イチョウ
のように人を鼓舞する黄色で、秋の訪れを
告げて、『さあ、頑張れ』と話しかける木は
ないですね。

圧倒的な量のイエロー。
これから寒い、暗い冬がやって来ると言うのに
この明るさはなんだろう。
萎縮したり、嘆いたり・・・なんて微塵もない明るさ。
この黄色を仰ぎ見て、励まされない人はいないのでは。

青梅街道の銀杏並木に励まされて、思わず、一駅を
歩いてしまった私は、もう 一つ背中を押された気がして、
初めての美容院に入りこんで、20年以上もしなかった
パーマをかけてイメージチェンジ。

思い切った事をした。
このイメージチェンジを家のヒト達はどう反応するのか。