Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2014年5月24日土曜日

お気に入り“土鍋”

お米を一合とか、二合、炊く・・・というのに、どれ程
憧れただろうか。

数年前に6合炊きの電気炊飯器を娘一家に渡し、我が家は一升
炊きの電気炊飯器を買った。
我が家は4世帯が住む大家族。
何かの折にはみんなで・・・ということが多い。
で、玉に大量のご飯を炊く・・・という機会がある。

数年前は電気炊飯器なんて知恵のある人の使うものでは無い・・・。
くらいの気構えでいた。それに、エコの観点からも良く無い
・・・とばかり考えていたから、シャトルシェフを使って、少ない
火力で収め、後は保温加熱とでもいう方法で美味しいご飯を炊いて
いたのです。
ご飯炊きだけではなく、スープや味噌汁や煮物もこのシャトルシェフ
で作ったら、いいのではないかと、もう一つ買って、実にエコにやって
いたのに、これは6合までしか炊けない、時間が無い時、気分的に
使えない・・・何故かと言うと、炊いている間に他の料理に集中
出来ない。
それで、電気炊飯器を買ったのですが、そこにムクムクと持ち上がった
現代の食生活の常識への不満と、疑惑と猜疑心。
我が家の住人のかなり激しい花粉アレルギーを皮切りに、食生活の不安を
解消する為に、そして、私の高脂血症も気になるし・・・。
で、『マクロビオティック』の講習を受けることになり、玄米食を始めた。

玄米を炊くにはやはり、平和の圧力鍋が一番とばかり、これを買った。
これが結構面倒と言えば面倒だけど、人は使い慣れると平気になるのです。
でもねえ、ここにも伏兵がいて、玄米はオカズを選ぶ感じがする、いやいや
選ぶのです。
マクロビオティックの基本である、野菜食を守るのが大変。
玄米で卵焼き、魚の塩焼きなどは良いとしても、肉料理はご法度だし、なにか
一緒に食べても旨く無い気がする。
玄米は多くの栄養分をそれ自体に含んでいるから、少しの野菜のオカズで
充分なんです。
そして、もう一つの伏兵は家族の『白いご飯が食べたい!』コール。
玉に卵かけご飯が食べたいとか、納豆やとろろ飯など、白いご飯や麦飯
でないと美味しくないという時があって、この白米、麦飯、雑穀米、玄米の
間を炊飯器をのべつ変える、大人数の時と小人数の時も変える。
いやはや、台所はこの"ご飯炊き"用具でひしめき合っているんです。

で、最近夫婦2人の生活を始めるようになって、いよいよ来ました。
あの憧れのふたり用のご飯炊き・・・土鍋です。

炊き上がってから、食卓の真ん中にドーンと置いて、漬物、魚の塩焼き、
味噌汁でなんと至福な事か。
静かで、何気ない食事。みるともないテレビの音がBGMで、会話があるような
ないような・・・。
これを寂しいとみるか、至福とみるか・・・。
で、最近発見したのだけど、玄米でチャーハンを作ると、いや旨いの旨く無いの
って。

2014年5月19日月曜日

“えだおね”のサンドイッチ

近くに出来たパン屋さんのサンドイッチ。
美味しいです。
これはカレー味のシーチキンを挟んだ美味な
サンド。
軽いお味のミネストローネとともに食べると
充分な満足感。
『えだおねってどういうイミなんですか?』と
聞くと、店主らしき小父さんが
『山の尾根の間の処って、枝のようになっているので、
そこを枝尾根というのだそうで、なんか、響きがいいかな
と思って、』・・・。
なるほど。

2014年5月17日土曜日

『予想どおりに不合理』

次に博士は"私たちの品性"について考察している。

博士はわざわざ誘惑に誘い、不正直なことをさせるような実験
をして、みる。
例えば、質問を行って、何問正解したかを、自己申告させ、その正当数
と同じ数のコインをとっていってもらう。いくつかのパターンを変えて
実験すると、やはり、人はチャンスがあれば、多くの正直な人がゴマカシ
をするものだという事がわかった。
博士はこう分析する。
私たちは正直でありたいと思っている。しかし、こういう正直監視モニター
は大きな違反行為を意図した時にしか反応しない。もしくは繰り返せば、
大きく振れなくなってしまう。
ペンを1〜2本失敬する事は平気でも、たくさんのモノや、高価なモノ
には罪悪感がついてくる。

そして、世界は不正行為や欺瞞だらけで、
クレジット会社は金利をべらぼうに上げて、顧客から搾取しているし、
航空会社は破産申請をして、連邦政府に会社の窮地と年金の積み立て
不足を救ってくれるよう、もとめているし、
学校は砂糖たっぷりの飲み物で子供の過剰摂取や肥満が増えることを
知りながら、校内に自動販売機をおく事を擁護している・・・つまり、
飲料メーカーから、利益を得るためだ。

そもそも、この社会に置ける専門職というのは
専門をイミする、『プロフェッション(profession)』という英語で、
ラテン語で、『公に確信した』をイミする『プロフェッスス(professus)』
からきている。
つまり、自分の力を賢く、正直に使う義務を負ったとされる。

にもかかわらず、かなりの数の少数派の法律家が、『お金を貯めることに、
熱心で、狡猾だ・・・』だそうで、医療に関しては収益をあげるために、
不要な手術や、治療をおこなっていたりなど、枚挙にいとまが無い。
こういう傾向を無くすために、どうしたら良いか。
宣誓をさせた上で、実験をすると、ほんの少し、正直さが増すのだそうだが、
これをより効果的にするには宣誓や規則を誘惑の瞬間か直前に思い出させな
ければ、効果がない。

そして、人は現金を扱う時は慎重になるのに、他の代替貨幣やクレジットには
少し、鈍感になる。アメリカのクレジットカードによる利益は1996年の90
億ドルから2004年には過去最高の270億ドルに達している。
銀行アナリストの試算では2010年には新たな電子商取引が500億ドルに達する
としている。

もし、私たちが収益を最大にしようとし、経験を最高のものにしようと
つとめているのなら、何故沢山の自己破産がいて、晩年でも少しの資産も
無いのか。
『明日はもっと貯金しよう』などの対策もあるが、やはりそのようには
なっていない。経済学では理論通りだろうが、人は誰でも同じようには
行動しないし、誘惑にまけるものだ。

私たちはみんな自分がなんの力で動かされているのかほとんど分かっていない
ゲームの駒である。自分が舵を握っていて、自分が下す決断も自分が進む
人生の進路も、最終的に自分でコントロールしていると考える。
しかし、悲しいかな、こう、感じるのは現実というより、願望・・・自分を
どんな人間だと思いたいか、による処が大きい。

人が不合理であることは当たり前だが、だから諦めるのではなく、いつ何処で
間違った決断をする恐れがあるかを理解しておけば、もっと慎重になって、
決断を見直すように努力することもできる。

さてさて、この私はこの歳になって、今更だとは思うけど、自分の行動を
逐一分析して見る必要がありそうですねえ。

2014年5月12日月曜日

『予想どおりに不合理』その4 自制心

1992年から2004年にかけて、55歳以上のアメリカ人の負債率は
どの年齢層より、急激に上昇した。

博士は今度は『目先の満足と自制心について』説明している。
お金を使わない方法として、色々書いているが、へえ〜と思える
『氷のコップ』療法とかもある。水の入ったコップにクレジット
カードを浸し、冷凍庫へ入れる。何か買いたくても、氷が解ける
のを待たなければならない。電子レンジにいれようものなら、
磁気ストライプが壊れてしまう。
あまり感心はしないが、苦肉の策の一つなんでしょう。

しかし、現代では羞恥心の形がかわりつつあって、ある学生は
クレジットの借金が22302ドルになっているのに気付いて、早く
みんなに知らせたくなってしまったそうだ。家族には一切、知らせ
ないのに、ブログには書きたくなる。そして、他人の意見に頼ろうと
するんですね。
使い過ぎを阻止する方法はいくらでもあるが、項目毎の出費を
こまめに記録することなど、『自制クレジットカード』として、
色々アドバイスがありそうだ。
そして、ある長生きの姉妹の話を例にあげて、長生きの秘訣を
聞いてみたら、一度も結婚しなかった事をあげている。
姉の方は、死ぬ程心配をしなければならない夫を持たなかったことだと
答え、妹は病院に近寄らない事だと答えている。

このアリエリー博士は自分の経験から、最もだと納得したと
いっている。
この博士はやけどの為に入院した時、輸血が原因で肝炎になってしまった
そうだ。この為に、手術の危険性が高まり、治療が遅れ、皮膚移植で多くの
拒絶反応がでました。そののち、調べた結果インターフェロン治療がいい
と解り、始めるのですが、これが壮絶です。
週3回のインターフェロン自己注射が必要となりました。
注射の後、発熱、吐き気、頭痛、嘔吐に'襲われます。
そんな訳で、6ヶ月の間、毎週月、水、金は薬を冷蔵庫から出して、自分で
注射をして、自分の部屋のハンモックに横たわり、嘔吐物を受け止める
バケツを用意する。発熱、悪寒、頭痛が始まり、何処かの時点で眠りに
落ち、翌日インフルエンザのような症状に苦しみながら、目が覚める。
そして、やおら治って、勉強に戻る・・・という生活である。
ここで、博士の言うには、毎回の注射の後、16時間の副作用に苦しむ
ことは目先のマイナスのことであり、治療によって将来的に治る望み、
これを長期的にはプラスの影響と考える・・・この二つの間の葛藤に
むきあっていた・・・と。

しかし、この実験を完全にやって、回復したのはこの博士ひとり
だったそうです。他の誰一人として、これを完璧にやれた人は居なかった
ただ、彼はこれをやるに当たって、博士は実に有効な方法をとっていた。
彼は奥の手があった。
来るべき恐ろしい注射を凌ぎやすくするために別の欲求と結びつける
工夫をしたのだそうです。
彼は大の映画好きのために、注射の後は悪寒も頭痛も始まらないウチに
ハンモックに飛び込み、大好きな映画がみられるぞ・・・という欲求
を注射に打ち勝つ道具にしたと言っています。

ある望ましい行動が目先のマイナスの結果につながる場合、たとえ
最終的な結果が非常に望ましいものであっても、その行動をとる
ように鼓舞するのはとてもむずかしい。
例えば、野菜たっぷりの食事が健康に役立つと思ってもなかなか
実行は出来ないし、ドーナッツに手を出すのをやめられない。

人間の様々な種類の欠点に打ち勝つには、長期目標のためにとる
べきあまり喜ばしくない行動に対して、目先の強力なプラスの
強化を与える奥の手を探すのが有効である。
博士の場合は副作用を感じる前に映画を見始めるのが、治療の不快さに
耐える助けになった。全てのタイミングを完璧に調整し、注射が
終わった瞬間に再生ボタンを押せるようにしていた。

デューク大学のラルフ・キーニー氏の最近の指摘によると、アメリカの
死因の第一位はガンや心臓病でもなければ、喫煙や肥満でもなく、
賢い選択が出来ず、自滅的な行動を克服できない事だと言って
いるそうです。
なるほど・・・。
で、続きます。

2014年5月11日日曜日

やっと、咲いた『マリー・アントワネット』

今年、買い足した薔薇は素敵な名前のマリー・アントワネット。
薄いクリーム色の上品な薔薇です。
薔薇の美しさは花の咲き方の美しさは勿論ですが、葉も光沢の
ある綺麗な、そして、健康な葉でなくてはいけないそうで、
虫に喰われていてはダメなんですって。
毎日健康状態を確かめなくてはいけなくて・・・もうもう、
楽しいです。

・・・と薔薇に現を抜かしていたら、斑入りの紫陽花が虫に
食われて酷いことになっていて、こちらの防虫にも気をつけ
無ければ。
で、薔薇の防虫剤を急遽ふんだんにかけたら、効きました。
グンナリ、フニャっとなった虫が葉の裏にイッパイついて
いました。何となく後ろめたいのは仕方ないのですね。

羽生SA『鬼平江戸処』

かなり頻繁に東北自動車道を通っているのに、羽生PAで
休憩するのは初めてです。
で、今回見つけた江戸村というか、江戸風情タップリの
お休み処。休む為だけではなく、江戸風情を味わいにくる
人、ひと、ヒト。
お汁粉、わらび餅、水羊羹、御団子、各種漬け物。
お土産物も一味ちがった江戸風味で、レジには長蛇の列
です。
私もついつい、釣られて漬け物を買ってしまいましたが、
シマッタ・・・ですねえ。
合成保存料や、酸化防止剤に厳しい眼を向けていたはず。
まっ、良いか・・・になっている自分がここにいる。

2014年5月10日土曜日

佐野ラーメン

相変わら美味しい。
600えんから630円に値上がり。
仕方ないですね。
で、今回はこれをお土産にするのは辞めました。
緊縮財政です。

2014年5月9日金曜日

薔薇園

近くのバラ園です。
ほんの100平米の庭に薔薇がいっぱい咲いています。
こんな住宅地に、この一区画に、住むための家はなく、
本当に薔薇だけの為に使っているバラ園です。
なんと贅沢な使い方でしょうか。
この場所を"アトランタ"と名前を付けて日夜、薔薇の管理に
明けくれている誰かがいるのですね。
時々、ご夫婦で働いている姿を拝見するのですが、それ以上は
知る由もありません。
何処から通って来るのかもわかりませんが、素敵な良い場所です。

その中に私が尊敬する"安曇野の白い庭"の作者、丸山健二さんが
丹精込めて作ったアイアン スティールという品種の薔薇によく似た
青味が勝った肉厚の薔薇がさいていました。
なんせ、本物を見るのは初めてで、感動しました。
という事は今、安曇野に行けば、みられるのか・・・。
でも、個人の庭ですから、勝手にはいれないのですねえ。

残念。

2014年5月8日木曜日

ANNE BOLEYN アン ブリン

10日程前からふくふく、むくむく、ふわ〜っという風情で
咲き始めたアン ブリン。
"ピンク色の美しいロゼット咲きで、よく返り咲く。"
イギリスのデビッド オースチン ロージズ株式会社の商品だそうですが、
返り咲くというのはどういうことなんでしょうねえ。
最初、この薔薇の名前をプリンと読んでいて、可愛い名前だと思って
いました。
この薔薇は何故か最初に咲き始める一輪が豪勢なんです。
一つの茎の先端に蕾が3つから4つ付いて、ごしゃごしゃと何やら
不思議な形で咲き始めます。
普通なら、奇形と言うか、突然変異とでも呼ばれるのでしょうが、
ハナは良いな〜、いかように咲いても花はハナ。
其れなりに愛でられるのでは。

これから、マリー アントワネットという品種のクリーム色の薔薇が
咲き始めます。
楽しみです。
さて、散歩道で見かけた薔薇の栽培の上手な家があるので、観に
イッテキマス。では。

2014年5月6日火曜日

バーニング マン『予想どおりに不合理』その3

ダン・アリエリー教授によると、私たちは二つの異なる世界に住んでいると
しています。
社会規範が優勢な世界と市場規範が規則を作る世界に同時に生きている。
市場規範に支配された世界は全く違う。ほのぼのとしたモノは何もない。
賃金、価格、賃貸料、利息、費用便益などやり取りはシビアだ。

この二つをどう使うか、どう選択するかが、重要だといいます。
この二つの選択を間違って使ってしまった例があります。
託児所では親が遅れて迎えに来るのに困って、罰金制度を考えました。
イスラエルの託児所では時間に遅れると言うのは後ろめたい気分になります。
ここに、社会的規範をあてはめました。そのことでは早く迎えにくるように
なったのですが、罰金を課す事で社会的規範を市場規範に変えてしまいました。
親は罰金を払えば良いのだから、遅れる事も自分の判断だと考えるようになり、
返って、遅れる親が増えてしまいました。
託児所は罰金制度をやめましたが、親達の罪悪感は復活せず、元には
もどりませんでした。
あの有名な"となりのサインフェルド"の劇中の話ですが、サインフェルドが
お手伝いさんを雇う場面があります。
仲良しのエレインは辞めなさいと忠告します。
そのお手伝いさんは凄い美人で、サインフェルドはすぐに恋に落ち、二人の
関係は変わってしまいます。
お手伝いさんは恋人に変わり、お金を払っているにも拘らず、お掃除も
しません。
私たちは市場規範で考えるべきか、社会規範で考えるべきか、いつも選択に
迷います。
さて、ここにお金がない社会を創り出そうとしている人たちがいます。

『バーニング マン』
毎年ネバタ州のブラック・ロック砂漠で行われるイベントで、
4万人程の人が参加するそうです。
[この本には4万人と書いてありましたが、昨日観た放送では7万人と
増えていました。]
これは1986年にサンフランシスコのベーカービーチで始まりました。
仲間うちで2メートル半ほどの木製の人形と少し小さい木製の犬を作りあげて
最終的にはこれを燃やすのだそうですが、年々大きくなっている・・・そうです。
現に昨日のは巨大な大きさの人形でした。
このイベントでは市場規範を排除しています。バーニングマンではお金が使えない。
開催地全体が、プレゼント交換経済で動いている。

カウンセラーは相手に無料で行う、マッサージ師は相手にして上げる、
飲み物やアクセサリーを作って相手にあげる。
ダン氏はこの社会は最も懐が深く、社交的で、思いやりのある空間だった
と言っています。しかし、この中で、一年やっていける自信はない・・・とも。
ただ、市場規範が少なめで、社会規範が多めの生活のほうが、気持ちよく
有意義に充実感をもって楽しく暮らせると確信出来たといっています。

因みに昨夜観た番組は『超能力』を取り上げていました。
細胞の一番細かい単位が量子というものだそうです。
難しくて、よくわかりませんでしたが、ここに、乱数発生器をおいて解析
すると、この人形に火をつけて焔が燃え上がる瞬間に大きく何かが発生
したとか・・・よくわかりませんが。
これが、超能力と関係するのでは・・・という実験でした。

お金は勿論便利なモノですが、社会規範によって、人々が利己的な目的に
あまりこだわらなくなり、他者の幸福にもっと注意を向けるようになる
ことが、良いのでは・・・ということなのですが、人は感情が昂ぶって
いる時はこの判断が大きく崩れてしまう。
では、つぎに続きます。

2014年5月5日月曜日

予想どおりに不合理 その2

さて、人間の行動について。
博士はハーディング[(herd)は群衆の意味}]ということについて説明
しています。
レストランの前に行列が出来ていれば"ここは旨いに違いない"と思って
その列の後ろに並ぼうとします。
これはよく知られていますが、博士は更にもう一つの『自己ハーディング』
があるといいます。
自分が前に取った行動を元に物事の良し悪しを判断する。
前にスターバックスに入って気持ちよく楽しんだのだから、これは私にとって、
良い判断に違いない・・・と思う。
こうする事で私は一番目の私の次に並ぶ。
時には、過去に自分が下した決断をハッキリ覚えていて、今度もそれに従って
行動する。
そうして、繰り返し、通い詰め、習慣となる。

で、博士はスターバックスの話をはじめます。
スターバックスを興したハワード・シュルツは直観力のある実業家です。
ここは価格ではなく、雰囲気でほかのお店と一線を画するため、当初から
ヨーロッパのコーヒーハウスの雰囲気を醸すように構想を練りました。
そして、アーモンドクロワッサンやビスコッティやら、ラズベリーとカスタードの
ペストリーやらの見栄えのする軽食をならべました。
飲み物もショート、トール、グランデ、ベンティのサイズがあり、
カフェ・アメリカーノ、カフェミスト、マキアート、フラペチーノなど高貴な
名前のモノを並べました。
我々は正にこの戦略に嵌っているのです。
ここのお店の入店の経験が嬉しいのですね。
これも同じ珈琲店に行くのなら、全く新しく、チョット、セレブ感のあるお店で
ゆったりしたい気分を満足する。
私の判断は間違っていない・・・と思えます。
で、続きます。

ダン アリエリー『予想どおりに不合理』その一

NHKEテレの白熱教室でもお馴染みの行動経済学者
ダン ・アリエリーの本を読んでみる。

しばらく前まで、私は自分の行動がどうも分からない・・・
というか、合理的ではないな・・・と思う事が多くて、
『人間って面白いな〜』とか、『ダメだな。』
と独りごちていました。

今日は仕事がないから、そうだ!映画を観に行くぞ!・・・とばかり
朝からエンジンがかかりっぱなしで電車に乗る!
でも乗った途端に自分の身体が相当に疲れている事に気が付く。
どうして出る前に気づかないのか。

これが5年ほど前だったら、チョット若かったからか、『良いや
ヤッパリこのまま映画を観に行くぞ!』になったのだけど、ここ2〜3年は、
このまま行っても寝てしまうか、具合が悪くなるかだな・・・と、
そのままUターンで帰ってくる。

ホント、馬鹿だ・・・。
ナゼ、もっと、賢い判断が出来ないのか。

またある時は、散歩の途中、あの角を右に行こうか、左に行こうか・・・
そうねえ、右に曲がって行ってみようかと思ったのに、結果は左に
折れて真逆の事をしている。
そこには行かない・・・と決意をしてでていくのに、寸前でころっと
主旨を替えてしまう。つまり、全く想定外の事をする、それも当然のように。
こういう私は正に何をするか分からない・・・結構危ないんです。

そういう自分を少し、分析するのも面白いのでは・・・と思い、この
本を読んでみる。

博士によれば、人は常に自分の満足度を最大にする様に行動している。
このような人間像はホモエコノミカスという。
処が実際にはこうではなく、現実の人間は情報を充分に利用しなかったり、
冷静な計算が出来なかったりして、合理的ではなく、直感的な意思決定
をする事が多い。そして、一度決めた事を先延ばししたり、誘惑に負けて
しまったり、する。
まさに私はこの選択する時に、しっかりとした価値判断に基づかずに
周りと比べる事で、是非を'考えたり、
または、よく調べたりせずに、比べやすいモノだけを一所懸命に比べて、
比べにくいモノは無視したりする傾向にあります。
最近はメンドウクサイが加わってきていて、更にあぶない。

私は本当に最高の、いや最高でなくとも、チョット、マシな判断で日々の
選択をしているだろうか。
昔、向田邦子さんはエッセイの中でこう言っています。
"女は毎日小さい賭けをしている。
今晩は洋食にするか、和食にするか、
あの大根とこっちの大根、どっちを買ったらいいか。
今日はこの服がいいか、いやいや、こっちのセーターの方がいいかも、
と毎日悩んで賭けをしている。"
こういう向田邦子さんは審美眼が優れていて、そのためになかなか
気に入った手袋が買えず、寒い冬を手袋なしでバカみたいに過ごした
と書いています。
どんな手袋でも暖かければ良いじゃないか、とは思えなかったのですね。
こういう愚かさは良いな・・・
で、次に続きます。

2014年5月4日日曜日

水羊羹

で、次に頼んだのが"水羊羹"
これは私が作ってもこんなかも・・・という程度。
残念。
でも、器が立派。
器は大事というけれど・・・ですね。
やっぱり中身。

京王プラザホテル“蕎麦の実”

哲学入門を聞いた後、お腹が異常に空いて近くのお店に
誘われるように入ったのがこのお店。
入ってからそのお店のしつらえに
"高そう!、しまった!"
と思ったのですが、たまには良いかと思い直し、順番を待って、
通されたのが、これこの通り。
階段の上が大通りで、三井ビルに面しているところ。
あの都庁に行く動く歩道が終ってビルのトンネルから出て来て
スグのところです。
階段を降りて簡単な竹林を右手に見て、お店の入口を入ると、
この竹林を眺めながら食事ができる素敵な場所があって、お一人様
向きの良いお席になっていました。
これは"アボカドとエビのぶっかけ蕎麦"でお蕎麦は更科系の細くて
余り黒くない軽いお蕎麦です。
荻窪の"本村庵"に似たお蕎麦です。美味しい!
お値段はチョット高かったけど、ま、いいか!と思えます。
そうこうする内に、同じ講義を聞いたおばさま連4人様が入って
こられて聞くともなく耳に入ったのが、今日の講義に出てきた
『西田幾多郎』の話。
今度の西田幾多郎の命日にお墓参りをするの、いくの・・・という
お話。
身内?それとも以前、西田本人から講義でも受けた人たち?

私が選んだ講習は如何にも面白くなさそうな演目だと踏んで
きたので、生徒は少ないだろうと思っていましたが、豈図らんや
ソコソコ席が埋まっていて、それも良い歳のおばさまたちが多かった。
その中には私も入っているかも・・・。
で、へええ〜と驚いてみはしましたけど、そんなわけで、まったく
哲学そのものへの興味だけではなく集まるスジもあるんですねえ。

2014年5月1日木曜日

『幸福な生活』

世間で話題になっている本というのは本当に面白いのか・・・
つむじ曲がりの私にとっては皆んながもてはやしている本には
近寄れない。
で、やや世間の熱が冷めた頃、恐る恐る、そのほんの一部を
手にとって読んでみる。
このパターンを繰り返している私は時々、当然あなたも読んでいる
でしょ!と感想を求められたりして、困る時がある。
一応読書家で通っているらしいから・・・。
ある時、仲良し3人組の温泉でのお茶の時間に『ノルウェーの森』
の話が出た。
ヤバイ!読んでないし、読みたくもない。
で、他の二人が続けて言う。
『映画化されるらしいけど、相当イヤラシイ映画になるでしょうね。』
『そうよね〜。あの話からしたら、そうなるわね〜。』

読まなくて良かった。というか、春樹ファンにはもうしわけないけど、
丸丸春樹がイマイチ分からない。

で、今回、丸丸直樹の『幸福な生活』を読んでみた。
前回の『永遠の0』は綺麗に面白かったのですが、やはり本は
エンタテイメントなんだな・・・と面白がらせてくれたのはいいのだけど、
感動はどうした!
という所で琴線に触れない。
今度はナゼか西荻の"颯爽堂"で買ってしまったこの本。
次から次へとよくこんなに書きますね〜・・・という作家さんですよね。
最近は、よくテレビにも出ていてお坊さんのような風貌がいいですが、
この本は読者を面白がらせようとして、頑張りすぎているのでは。
いやいや、百田さんはこんなのちょろっと書けるのですよね。
最期のオチに凝っているけど、次から次へと同じパターンでギョッと
させていますが、直ぐに嫌になってあきてしまいました。

帚木蓬生さんの『国銅』のような作品に会いたい・・・。