Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2013年5月28日火曜日

前回の続き

前回の続き

日本人の白砂青松(はくしゃせいしょう)好きは有名である。
功なり名を遂げた後は田中角栄さんのように錦鯉を飼い、
門下振りの松を植え、成功の証を示す。
こんな事をいうのは団塊の世代までだろうか。

今の若いモノはこんな発想などないが、未だにモノの格を
表すのに、松竹梅が使われているのも江戸時代の名残であるそうだ。

松は元々日本には局地的にしかなかった。
竹も梅ももとを辿れば中国から入ったもの。
日本の平地、丘陵、低山地の森林の自然分布はほぼシイ、タブ、
カシ類のように葉が厚く、光沢があり、冬も葉を落とさない
常緑広葉樹林帯に属しているそうです。
にもかかわらず、日本の山林を覆っているのは多くはスギ、マツ
ヒノキ、カラマツと言った針葉樹林です。
元来、針葉樹林は広葉樹林の隙間に生育したに過ぎなかった。
しかし、江戸幕府、それ以降の政府による造林政策によって、
スギ、マツ、ヒノキなどの植林が始まり、第二次世界大戦後は、
カラマツ造林も含めて、これに一層の拍車がかかりました。

これには利休が広めたあの茶道の隆盛にも関係があるのでしょう。
茶道の道具や建築には竹やスギが多用され、趣があるとされて
きていたと思います。
司馬遼太郎さんのエッセイに春日大社のスギという文章がありますが
ここのスギが一本4000万円とかいう話をしてらっしゃいました。
この頃は大工の棟梁も造園業の方もスギ信仰が
宮脇昭さんは『植物と人間』の中で
『赤松の故郷である自然林は瀬戸内海沿岸沿いのまたは花崗岩
の風化した貧養、乾燥、弱酸性の山地の尾根沿いに生育していた。
これを数百年来人間が伐採や火入れや下草刈りをして低地の広葉樹林
を破壊したために競争相手がいなくなり、赤松を保護したために
赤松が増え、アカマツ亡国論まででるようになった。
なる程、東海道や水戸街道、私の故郷日光にも杉並木が立派に
残っている。
しかし、宮脇さんは言います。
『松はいまや(毒)薬剤をかけ続けなければマツクイムシにやられて
枯死してしまう厄介な木なのです。』
東日本の地震の時に一本だけ残ったあのマツが健気だと大々的に
報道されました。それはそれで一本だけ残ったことは感動的なので
しょうが、元々それ程根強い木ではなく、シイ、タブ、カシなどの
木だったら塩害にも強く、直根性、深根性ですからめったなことでは
たおれません。
宮脇さんは今こそ日本本来の植生『潜在自然植生』を探り、日本を本来の姿にもどして、地震に強く、塩害にも強く、津波にも強い日本を
取り戻すべきだと仰言っています。
次回に続く。




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