Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2016年5月27日金曜日

BAD HEIR

ヘアー雑誌を何となく眺めていたら、"BAD HAIR"という言葉が眼についた。恐らく、古い言葉

なのかも知れないけど、白人の"GOOD HAIR"の対極にある黒人のそれ・・・という意味らしい。

へえ~、そうなんだと考えながら、いや、しかし、今はどうだろう。・・・というか、私はそんな単純に

悪いとは思わない。

  先日、《ベスト・キッド》を観ていて、その主人公の男の子がとっても可愛くて、綺麗な顔をして

いるのでお話の流れはそっちのけで、ひたすらその美形を楽しんでいました。その子は黒人特有

のあのアフロヘア~とでも言えそうな髪の毛を、全て前から後ろへと3センチくらいの幅で三つ編

みにしているのです。

  《こんなにするのに,何時間かかるのだろう》とか、

  《洗うのは何日に一度なのか》とか、

  《寝るときって、痛くないのだろうか》とか、

ひたすら思って観ていました。そして、その映画のエンドロールを観ていたら、あのウイル・スミスが

出ていて、そうか、あの俳優の息子さんなんですね・・・と納得。

  昔?日本語教師をしていた頃、眼の前に金髪碧眼の女性が座ると私は女ながらも、ドキドキして

しまいました。その女性はいつもその長い髪の毛を指にからませながら、ノートをとっていましたが、

いつも最後はその長い髪の毛を後ろにクルクル回して、鉛筆一本を滑り込ませて、納めてしまう。

ひえ~ですね。日本人の直毛ではこうはいかない。欧米系の人の髪の毛は絡まりやすいように

出来てるみたいですね。

  

  ひたすら、髪の毛をいじって・・・というか弄んで時間を過ごすというのも人間に与えられた特権

いや女性に与えられたそれかと思えば、さにあらず。最近よく行く喫茶店の店主は40才くらいの

お兄さんなんだけど、この方は凝り性。高校生の頃、ほとんどモヒカンのような(?)・・・実はそういう

ヘアースタイルをどう言うのか分からないのですが、まあその店主に言わせれば、盛んに両手を

耳の上からまっすぐ、上にあげながら、説明するし、ハードクリームで上に立つようにするんだ・・・

というからその辺の髪の形なんだろうと思う。で、これをするのに3時間くらいかけて気に入るまで

するんだそうです。

  『でね、気が付いたら、今から学校に行っても、お昼だし、今日はもういいかあ~、という訳で

行かないんです。』

  『でも、そんなにグズグズしていたら、親になんとか、言われない?』

  『うち、共働きだから、朝は先に出ていっちゃうんですよ。』

  『なるほどねえ。ははは。』


  そんなでも一応大学は卒業したみたいだから、心配することはないのですねえ。で、社会に出て、

日本のあちこちに行くようになり、何年か働いて、情報を集めてから、最近喫茶店を始めたのだそうです。

で、出先で良い珈琲茶碗を見つけると一客づつ買い集めて、その機会を虎視眈々とねらっていた。

  凝り性というのはこういう処にも現れるのですね。この人、新潟の織元に行って、高級なネルを買い、

ネル・ドリップのそれに使うべく、あの三角形の形に切って作り、あの茶こしの上のネルの生地を

からませるべく丸い取っ手付きの金具を燕や三條のカトラリーを作る会社に頼み、奥さんにその

ネルをつけてもらって、可愛いネル・ドリップの道具を作ってしまった。

  ある日、私はどんなふうに珈琲を淹れているのだろうと、真ん前に座ってみていた。

  小さい、本当に小さい、一杯ぶんを淹れたら、もう入らない・・・という感じの可愛い、可愛い、小さい

三角のネルの中に珈琲をセットし、お湯をチョロチョロ淹れている。それも眼の高さに上げてお湯を注ぐから、

下の器にきちんと受けられているのか、心配になる。残念ながらそこまでは見えない。

  でも、横から見ていると徐々に粉が盛り上げってくるのが分かる。ネルの三角のドリップの上に粉が

又三角に盛り上がってくるが、決して、こぼれるわけではない。美しい。


  食べられるかどうか、とか、儲かるかどうか・・・より、好きかどうか・・・のほうがやっぱりたいせつなんですね。

  そして、好きなことをやっている間は本当に幸せなんですよね、周りがなんと言おうと。