Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2013年3月10日日曜日

重松清『とんび』



重松清さんは何を書いても上手いデスね〜。

今回はテレビでも放送中なので、役者さんの顔が
浮かんでイメージし易い事は良かったかと思います。
これが、もし、下手で理解不足な役者さんだったら、
"かなわんな〜"と思う処ですが、主役の"ヤスさん"を
演じている内野聖陽さんも
息子さん役の 佐藤健さんも爽やかで良い。
中でも小料理屋を営むタエ子さん役を好演している麻生祐未
さんは良いですね〜。
いつの間にこんなにナッタンダロウと嬉しいやら、感心
するやら・・・。

重松清さんは不器用な父親を描きたいと仰っています。
それも、寡黙であるよりは間の抜けた饒舌を選んでしまう
父親が良い。
耐え忍んで動かない事よりも、
むしろ、暴走して空回りしてしまう父親がいい。
と語っています。

寡黙で空回りして、家族に理解されない父親を書いて秀逸
だった向田邦子さんも『父の詫び状』で保険会社に勤める
父親の切ないサラリーマン人生を感動を持って書き込み、
感謝しています。
"父親だけ晩御飯のオカズが多い、
父親だけが玄関の靴を乱暴に脱いでもいい。
母もお婆ちゃんも咎めない。
それは日々父親が家族の為に
誰かに頭を下げているからなんだと、私は許してあげる
ことにした。"

とかく男は、そして、父親は不器用で、言いたいことが
上手く伝えられない。
こういう小説を読んでいると
"ああ、いる、いる、こんなお父さん"と誰かを想像して
思わず笑ってしまう。

重松清さんもこんな人に肩車をされたような記憶がある・・・
とおっしゃっています。
最近はストーリーの奇抜さが目立って、観るのも、読むのも
疲れてしまいますが、タマニはこんな単純で明解な人情もの
もいい。


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