Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2014年2月2日日曜日

(影法師)百田尚樹

友達に勧められて読んだこの(影法師)いいね〜。
男を泣かせる場面が一杯で、この私が何で男で
無かったか・・・と思わせるほどなんです。
読み始めたら途中ではやめられず、
家事をやってはこの本に戻り、
出掛けてはこの本を開き、
喫茶店を見つけては珈琲が冷めるのも構わず読み進め、
洗濯物を干しては本に戻り、
そうそう、この合間に娘の子供達が
インフルエンザで次々に移って、
寝込んでいるのを見舞い、
スープを運び、
娘の代わりにスーパーに行って買い物をしたりしながら、
やはりこの本を片手にそして
眼鏡を傍に携え、
まあまあよくやるもんだわい・・・と独りごち
ながら読み終えた。

戸田勘一、のちの名倉彰蔵と磯貝彦四郎の影法師の
ような生き様を描いたものがこの作品です。
ここには干潟を干拓して一大農地を作ろうとした
昔の人の苦労話が書かれていますが、さて、私が学生時代
農学部の学生との語らいの中に
『卒業して帰ったら、あの八郎潟を干拓して、一大農業を
目指すんだ!』
と夢を語っていた先輩がいました。
しかし、この先輩の話はこの『影法師』の戸田勘一のようには
行かなかったと思えます。
彼が故郷に帰り、私は結婚して数年立った。
その後の八郎潟はどうなっているのか。
で、調べてみた。
昭和27年に八郎潟干拓調査事務所が発足しました。
昭和40年、すべての水を掻き出し、八郎潟の底だった所が
15600ヘクタールの陸地にかわりました。
ここで約300万人の人が働き、20年に及ぶ歳月と852億円の巨額
を投じ、20世紀の大事業と言われるほどの大きな工事だった、
こんな事業をマジかに見て育った先輩はいつかこの事業に
参画したいと思って農学部の門をたたいたのでしょうね。
その後、お米にまつわる色々な異変は続きました。
日本でカリフォルニア米が売られたり、タイ米なども輸入されたりと
お米に関する国の政策はお粗末の限りが続いています。

『・・・すると一坪の土地で一日分の米が収穫できたということですね。』
『そういう事だな。おそらく人が一日に食べる米が獲れる土地の大きさを
一坪と定めたのではないかな。そして、ほぼ一年にあたる三百六十日分の
米が獲れる土地を一反としたのだろう。つまり、坪とか反とかいうのは
実はすべて米作りからできた尺度だったのだな。』

今お米の大切さをどれだけの人が思うのだろう。
炭水化物は太る、血糖値が上がる、だけの話題でお米が粗末に
扱われてきているように思えてならない。
いやいや、日本人にはお米が一番大切なんです。
米中心の生活が如何に大切か。
それも玄米ですが。