Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2011年8月22日月曜日

誰が責任をとるのか。

東京工業大学の上田紀行准教授のお話です。

今の日本は第二次世界大戦の時の敗戦の時と
同じ状況になっている。
猪瀬直樹さんの《昭和16年、夏の敗戦》
という本の中には、今ここで戦争を始めたら
どうなるか・・・と若い将校たちにシュミレーション
をさせたという話しが出てくる。
ここで、必ず日本は負けるという結果が出た。
にも拘らず、このあと、12月に真珠湾攻撃
が始まっている。
近衛内閣の時、東条英機の前で発表されたが、
このシュミレーションが生かされることは
なかったそうです。

この後、4年後にほとんど同じシナリオで
日本は敗戦しました。
なぜか。
それは、その時、もう、戦争を始める空気が
できていたから。

東京裁判で海外の検察官が木戸内相に聞きます。
『日独伊3国同盟にあなたは賛成したが、
どうだったのか?』
『私個人としましては反対でありましたが、
反対するわけにはいかなかったのであります。』

そして、元首相の小磯は
『我々日本人としては、意見は意見、議論は議論
といたしまして、国策がいやしくも決定されました
以上、この国策に従って、努力することが従来の
慣習であり、又、尊重せられる生き方であります。
ここで、首相であった私は私自身を殺して、
この国策を行うことが私の任務でありました。』

この答弁に海外の検察官は驚きました。
『あなたは大臣ではないのか。
あなたはリーダーではないのか。』

今の原発も同じ傾向を示しています。
東電の社長は土下座をして謝っていますが、
一部の人の感情では
かわいそうな時に社長になったもんだ、よりによって。
この社長の前には牛を餓死させたり、家がなくなったり
している人達が大勢いるのに、この社長は初めは
7200万円の給料を半分にして、3600万もらうと
主張する。
僕だって苦労している、僕だって被害者なんだという
気持ちが先行しているんですね。

こういうだれも責任をとらない国はあやういですねえ。
『原発推進』もどこかで決まってしまっています。
この時だって、必ず反対した人がいたはず。
しかし、空気が決まってしまうとだれも言えなく
なるのですね。

で、この教授は毎年同じ質問を学生200人に
聞いているそうです。
『あなたが勤めている会社が毒をまき散らして
いる。
そして、それを回収するには莫大なお金が
かかってしまう。
さあ、あなたはどうしますか?』
1・名前を出して、告発する。
2・名前を出さずに、告発する。
3・何もしない。

5年前のアンケートでは1が5人、
2が20にんから30人、
3が130人くらい、でした。
今年は1が30人、2が80人から
100人くらい。
告発するがマジョリティになっている。
そして、この残りは日和見だから、周りを
観て判断しているのだから、多分この残りも
告発するに傾くだろう・・・とはこの上田先生
の観るところ。
時代は、空気は動いてきています。
やるなら、今では。

さて、何をどう考えるか。
個人個人が今考えるべき時。