西村寿行さんの小説は初めてでしょうか。
高倉健さんの本の隣に平積みされていた
ので、思わず買ってしまい、そして、読み
耽ってしまいました。
映画化されたんでしょうねえ、主人公の検事
が高倉健さんらしい。
追われながらも真犯人を独自に探して逃避行
を続けるのですが、その逃避行が実に変化に
富んで面白い。こういう映画化された小説は
便利ですねえ。読み進めながら私の頭の中に
は健さんが生きて歩いて苦悩している。
熊に襲われる、山奥の番小屋で干し肉を焚き
火で炙ってほうばる、羆に怯える、馬に跨り
山野を駆け巡り、警察をうまくかわして、逃
げ回る。健さんは私の脳裏の中で実に優雅に
男らしく素敵でした。
TSUTAYAで探したのですが、見つかりませ
んでした。却って映画を見ないほうが良いの
かもしれません。