Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2016年1月8日金曜日

そして、大量のレース編みを残して君は・・・

『終活』とヒトは言うけれど、なかなかそれと向き合う事は難しい。

  終活とは自分の人生の総決算であり、どう死にたいか、どういう遺言

を残すかなどらしい。

  多くのヒトはこういう生(なま)なことは先延ばしにしたがる。

私などはいつも、何でも後手に回ってしまうヒトだから、正にそうだ。

それで、一応持ち物の整理だけはとりあえず始めることにした。

始めて見ると自分でも呆れる程の物持ちだと言う事に気が付いた。

それもお宝などはほとんどなく、ガラクタや古着ばかりだけど、思い出と

言うスパイスがくっついてくるから、他人様の評価は待つ必要がないようだ。

だからこそ捨てる捨てないの判断は難しく時間がかかる。

それでも、一応片付けの基本に従ってようやく『断捨離』なんてやってみた。

そして、ようやく片付いたのに、 またぞろ趣味とやらがモゾモゾと動きだす。

今までのめり込んできた油絵、トールペイント、陶器の絵付け、編み物、

茶道等々。

  まだまだあるけど、これらのお道具が山とあった。で、一応ほんの少し

だけ残してあらかた処分した。でも、このほんの少し残してに思い切りの

悪さがある。

  そして、処分した後のこの後悔の気分はどうだろう。

私が買って着古した服などはもうどうでもいいけど、母に作ってもらった着物

やそれを容れる立派過ぎる桐の箪笥を処分した事は今でも、いや、時が過

ぎれば過ぎる程、母に対して申し訳ない気持ちで一杯になる。

  もったいない・・・というのではなく、母の想いを考えるときっと無念だろうと

おもうからだ。着物は母がいつも想いを込めていたものだから、4人の

娘達を着物で着飾ることはさぞかし嬉しいことだったに違いない。私が学生

の頃、茶道を習っていた関係で私の知らないところで娘に・・・と着物を誂え

るのが楽しみだった母。いつの間にか箪笥は母の宝箱になっていった。

或るとき、いつもの呉服屋さんで私は地味な格子模様の着物を何故か一人

で注文していた。どういう事情だったのかそのいきさつは分からないのだが、

そして、後日出来上がってきた着物を観て私は何だセンスがないなとガッカリ

してしまった。目利きの母を差し置いて自分で注文した私は一体何を考えて

いたのだろうか。でも、何事にも厳しい母が『そうですか、娘がこれが良いと

いったのですね。』と言ったというのを聞いて母の度量の大きさに感謝した

わけだけど・・・。

 しかし、母チョイスの素晴らしい着物の中にくすんで目立たない、言っては

何だけど田舎のお手伝いさんの着るもののような一着は一度着ただけで、

箪笥の奥にしまい込まれてしまった。

 今回、これは真っ先に処分したけれど、良い物でも、これから正式な場所

には行く事がない事を考えればいらない・・・と処分。

 さて、趣味は辞める事ができない。ガラクタを増やすのはいやだけど、レース

編みはどうだろうとパイナップル編みを始めてみた。

 これは楽しい。こんなものなら誰かが、喜んではくれないだろうか・・・。