人類は700万年前にアフリカで誕生した。そして、20種を超える種が誕生しては
絶滅してきた。
240万年前のホモハビリスの頃から脳が増大し、加速する。
180万年前に更に進化し、ホモエルガスターがアフリカを出て、世界中に広まる。
30万年前ホモサピエンスは世界中に散らばり、独自の進化を遂げた種からではなく、
アフリカに留まっていた種から生まれた。
7〜8万年前、アフリカをでて全世界に広がっていく。
4万年前、ネアンデルタール人が絶滅すると、もはやその地位を脅かすライバルはなく、
現生人類であるホモ・サピエンスの天下となった。
今まで(アフリカを出た猿だけが人類になった。)という定説にかなり感動していたので、
これで合点がいったと言うか、そうなんだ〜と興奮してしまった。
さて、この壮大な進化がここ一世紀の間に相当進んでいるんだそうです。
1世紀って確か百年ですよね。この100年の間に人類の性格がずいぶんかわってきて
いますよね。
電車に乗ればほとんどの人がスマホを見ている。新聞や文庫を読んでいる人など皆無
に等しい。小さい子供を連れているお母さんが子供そっちのけで、スマホを見入って
いる。特に交差点などでこれをやられると気が気ではない。
一度、注意した事があるけど、迷惑そうだったので、こういう場面に遭わないように
こちらから逃げているけど、私自身これでいいのか悩んでしまう。
こういうIT革命がもたらした回避型人間は単独生活が基本。
セックスをしない、子育てに関心がない。
集団への嫌悪と恐怖をもつ。
人より物、物より情報を好む、ルールと統制を重視する。
キレると何をするか分からない。
死を悲しまない。
ネオサピエンスとは他者との情緒的な関わりに喜びも関心も持たず、誰とも希薄な絆しか
持たないタイプなんだそうですが、これから、こう言う人間が増えていくとすると、どんな
未来が来るのか。
もはや、あらゆる社会システムがスマホを前提に構築されてしまった現在、この流れは
とまらないのですね。嫌だ、イヤダ。