Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2014年8月19日火曜日

『海賊と呼ばれた男』

面白い!
興奮して一気に読んでしまった。
『これ、イイよ。』と書店の一番前に並んでいる本、あの平積み
されている本に最近懐疑的だったのだけど、文庫化されて、手に入れ
安くなったのを機会にヤッパリ気になるからと、買い求めて読み始め
たら、本当に面白い。
実在の人の話は説得力があります。
作家百田尚樹さんも最近人気があり過ぎて、テレビ露出度が大。
イマイチ信頼度が上がらない。
でも、これだけの作品を仕上げたのはヤッパリ凄いですねえ。
巻末の参考文献も私にとっても面白そう。この中から選んで読んでも
しばらく時間が潰せそうです。

巻末の解説は堺屋太一さん。
この本全編に流れる政治への不信、支配者の横暴、経済界の庶民を
無視した利益誘導の悪辣さ。経済の根幹を支える石油という商品を
扱う主人公『国岡鉄蔵』は実在の人、出光佐三のこと。
この人の悪戦苦闘の末の道を開く過程はワクワクするし、面白い。
ある時、九州圏の販売の権利しか無いのだから、本州側ではやるな!
というのを『だったら海の上ならどこにも属してないのだからいいだろう』
と、ここで油を積みかえて商売をした。
ここから海賊と呼ばれるようになったそうです。

石油という資源を巡って世界がどの様に翻弄されているのかを知る
のはイマの自分達の置かれた環境がどう変わって行くか、世界が何を
考えているかを知る指針になりはしないだろうか。
堺屋さんはこの本の上巻は歴史を知ることが出来、下巻はまさに自分が
生きて来た『体験』をなぞることだとおっしゃっています。
確かに戦後の話しになると、この時は私は12歳で小学生か・・・などと
その時何をしていたかを考えてしまいます。

確かにこの本のお陰で私が一番掴みにくかった大正、昭和の時代の歴史が
今更ながら明確になったと思います。遅過ぎますけどね。
おりしも、8月17日の産経新聞には
『高校に【近現代史】新設』と報じられていました。
慰安婦問題で朝日新聞が謝罪をしたなど、この時代の歴史が漸く輪郭が
はっきりして来たこともそうだけど、まだまだどころか、イマもドロドロ
している時にこういう文科省の動きはお役所にしては開明的じゃないのか・・・
と思ったりします。そして、高校生の副読本としてこの本を読ませたい。