Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2014年9月11日木曜日

小林秀雄の左翼批判?

小林秀雄先生が学生の質問に答えられてこのように応えて
おられます。
学生;僕は死ぬまでに生まれて来て何が良かったかという事を
掴みたいのです。理想です。
こういう質問に答えて、
小林;では、こういう話をしましょう。
僕は理想など抱いた事はない。貧乏で、女を養うためもあって、
大学のときから、僕は自活していた。原稿を書いて、金に変えて
いた。・・・
僕には理想などなかった。僕が原稿を売らなきゃ二人は暮らして
いけなかった。
そして、これからが本題なのです。
その頃の時代は左翼が盛んな時でした。いっぱい左翼がいた。
左翼はみんなお金をもっていた。どうして、あんなにお金を持って
いるのか僕にはわからなかった。そして、左翼は空想していた。
日本を共産主義にしようという空想に燃えていた。
そして、彼らは生活に困らなかった。その金はどこから?みんな親父
からだしてもらっていた。稼いでいる左翼の奴なんか一人もいなかった
そして、一気に答えに向かいます。
僕には理想がなかった。それが君への答えだ。そんな生活をしている内に
だんだんと僕の中から理想が育ってきたんだ。埋め草原稿を書いている
うちに、もう少しうまく書こうと思うようになったんだ。

一生懸命何かに向って努力をするうちに、創意工夫が生まれる。
そうやって実感のある生活をしていることが理想ということでしょうか。
何かを発明することや、結果にこだわるのではなく、そういう生産のある
生活の中に理想がある。
とかく空理空論の中に充実を見出し、空想に陥り勝ちな若者を戒めての
言葉であったのではないか・・・。