Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2014年9月22日月曜日

距離の感覚を失う事

実家から歩いて10分ほどの距離に私が通った小学校がある。
あれからほぼ45年たっているから、大きな様変わりは当然で、
今歩くと、昔ここに何があったか思い出せない場所もあるし、
記憶の底に沈んでいる昔ここで鬼ごっこして遊んでいたな・・・
確実に此処だ・・・というところもある。
その頃は原っぱで所有者は誰かも分からない処で、なんであるのか
分からないけど、やたらドカンが放置してあった。
そんな処で日がな一日遊んでいた。
そして、よく犬の糞を踏んでしまった。
あの頃は野犬が多く、私は学校の帰りに何度も追われて転んで、膝を
擦りむき泣いて帰った覚えがある。
戌年の癖に今でも犬が怖いのはそのせいだ・・・と思っている。

昔通った学校が意外に小さかった、とか、校庭が狭かったというのは
よく聞く。あの頃は肉体的に子どもだったから目線が低かったのだから、
長じて背がいくらか伸びている事を考えても距離感や広さの感覚は
違って当然・・・という会話の帰結になるのだけど、
果たしてそれだけなのだろうか?

私の今住んで居る家は建て替える前は入口が南側のバス通りに向いて
いたのだけど、今は西側の路地に開口部があって、当然番地表示も変わ
った。大谷石の門を出てバス通りに出るこのルートを使っている頃、
駅まで行くのがとても遠くて、自転車か、もしくはバスでが普通だった。
ところが南側よりわずか5mも駅までの距離を稼いではいない西側の入り口
になった途端に駅まで歩くというのがなんでもなくなる。
子供が大きくなっていて抱っこしたり、手を引いたりしない頃だった・・・
とか、借金を背負ってバス代を払うのが嫌だった・・・とか、駅まで
行かないとその頃自分的に流行っていたケーキ作りの材料が揃わなかった・・・
とか、新たに始めた仕事に夢中で駅まで歩くのはなんのその・・・だったとか。
いろいろ理由はあるのだけど、これらは全て心理的なもの。
大人になってからの距離感や広さの感覚は専ら気分。

今の住宅事情と荻窪近辺の家の建て替え・・・しばらく歩かなかった
路地に入って見ると、私が気に入っていた昭和時代?の家が更地になり、立派な
家が取り壊されて何軒かの鉛筆のような上に上に伸びた狭小住宅が立ち並んでいて、
最早、ここに住まい始めた頃のノスタルジーもなくなってしまった。
ここの路地を曲がると立派な桜の木があって、季節には薄紅色の花を咲かせて
したを歩く人の目を楽しませてくれていた。
それが、ある時、ない!
そんな処で住まわせていただいて居るという仲間意識も御近所感もだんだん
なくなって行く。

心が物事をどう捉えるかという事はとても大事なんだなと思う。
そして、今や歩くのが億劫になってきている私は又、距離の感覚が崩れて
きて、バス代が一区間220円になってきているのにも拘らず、疲れたから
いいか〜・・・を理由にし始めている。