昔の人は旅に出る時は何足ものワラジを背中にぶら下げて、
履きつぶしては、新しい物に履き替えたそうですね。
そんな中、龍馬はいち早く革靴を手に入れて、日本全国を歩き回った。
最近、五木寛之さんのエッセイを読んでいたら、悲しい靴遍歴を
語ってらっしゃいました。
殆ど戦後すぐ、東京に出て来た時、ちちおやの靴をもらい受け、
其れを穴が開いても履き続けた・・・という。あの頃は殆ど誰でもが
そんなだった。貧しくて靴を買うどころか、今日食べる物にも
コト欠いた時代です。
だから、今では気に入った靴を何足も持っていて、
靴フェチと言われるかも知れない・・・などと書いています。
そして、武田鉄也さんは小学校の時、上履きを買って貰えず、
いつも足をそのままでは冷たいので、両足を外向きにむけて
側面の細い部分を床に付けて立っていたという悲しい、悲しい話を
してらっしゃいます。
私もそんなに貧しい訳では無かったけど、友達の真っ白い上履きに
憧れていた様な・・・。私のそれは、いつも姉のお下がりだったのか。
で、この成田山にはこんな風景が。遠路はるばるやってきた人が
ここに奉納?かな。でも、この黒い婦人靴は如何なんだろう。