その女性はいきなり出てくる。
荻窪の中央図書館がある地域に住んでいるらしいのだが、いつも我々が
青梅街道に出ようとしている時に、又は青梅街道から我が家に帰ってくる
時に通る、その細い裏道を脇目もふらず・・・いや、左右も確認せずに、真っすぐ
前のみを観て、減速もせずに、一度も止まらず、その細い道を渡る。
まるで車は絶対に来ないと確信しているように。
兎に角、周りの歩行者も見えてないようだ。彼女だけが、異空間に存在している
ように。
この女性に我々は2度ならず、3度も同じ状況で遭遇している。そして、いつも
寸前に目の前に現れるから・・・勿論減速しているから一応大丈夫なのだが、
《ドキッと》の感覚が半端ではない。
その後の我々の会話は勿論、この女性に対する憤懣がひとしきり。
運転している私どもはどれだけ気を遣っているか・・・を云々するのだが、それとて、
彼女には到底届かない。
何故彼女はこうなのか。考えてみた。なんせ、暇だからねえ。
1・どうせ、車のほうが、気を遣ってくれているから、左右確認しなくても大丈夫。
2・私はどうなってもいいの。
3・私が怪我しても、それなりにお金が入ってくる。
4・不特定多数の誰かを不幸にしたい
なんだか、こう考えている私がクサクサしてきちゃった。
とにかく、この道をなるべく通らないようにしたいが、ここを使わないのは結構
面倒。
この通りには昔、近衛文麿公が住んでいらした《荻外荘》があり、最近遺族が
管理するのが大変だと区に寄贈?かなにかをして区民の為の公園に改装中
なのだが、なんせ、ここで近衛公は戦争責任を問われて、服毒自殺をした処。
怨念が漂っているのかも。
あ~。今日はダメ。何を書いても、こうなるねえ。
とまれ、この道を獣道・・・としよう。みんな気をつけようね。