Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2010年10月24日日曜日

自立という事


村上春樹さんは
"個人として自立すること"
を一つの目標として生きてきたそうです。
22歳の時結婚をして、どんな組織にも属さず
借金をして、自分でジャズ喫茶を開きました。

7年後に《風の歌を聞け》でデビューしますが
文壇には日本文学を破壊しているといわれて
攻撃されます。
多くの読者を獲得しているにも拘らず。

私も最初受け入れがたい本だなと感じて
いました。
《なんでこんなにみんながいい!
と言うのか分からない。》

確かに三島由紀夫とか川端康成とかの
美しい文章に慣れ親しんでいる今までの
古い?読者には受け入れがたい。

そして、1986年頃にはかなり名前が知られる
ようになります。
で、日本での軋轢を避け、ギリシャ、ローマと
居を移します。

その後
彼はアメリカに行き、4年半を過ごすうちに
思います。
《アメリカやヨーロッパでは人が個人として、
自立するというのは、言わば自明のこと。
つまり、日本を出て、アメリカにやってきて、
個であることをあえて希求しなくてもよくなった。》

私が好きな作家である丸山健二さんは
やはり、2年間の会社員生活を過ごして、
組織というものの難しさを感じ、作家生活を
始めるのですが、一風変わった作風で売れないという
生活を余儀なくされます。
今、別の意味で、つまり《安曇野の白い庭》に代表される
作庭で脚光をあびています。
彼も別のやり方で個人の自立を考えていました。

丸山さんは安曇野に身をうずめてしまいますが、
村上さんはさらに求めます。
《個であることをあえて希求しなくてもいいのなら、
じゃあ、その個人として、自分はいったい何を
すればいいのか・・・という命題が生まれた》

個であることは人生の目的ではない。
一人の個人としてなにをなしうるのか?
それが僕にとっての命題になった
とおっしゃっています。

アメリカに住んで思う事は
アメリカという国は立派ではない側面もあるけど、
ポジティブにインスパイアしてくれたこと。
社会から逃避することは出来ない、
このことを実感として叩き込まれたのだそうです。

そして、ポジティブで建設的なものを指向して
書いたのが
《ねじまき鳥クロニクル》

で、次回も村上さん