Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2011年1月16日日曜日

“ひそやかな花園”

amazonに頼んでやっと来たのが、
角田光代さんの
"ひそやかな花園"

先月のめり込んで読んだのが、
"八日目の蝉"
これは母性の問題について?かな
そして、
"ひそやかな花園"
は出産ということについてだろうか。

私は子供を産んで育てる時、
気になったのは、自分が果たして
母親として、立派に?やっていけるのか
ということだったと、思う。

そして、同じ年頃の母親のあり方と
比べて自分はどうなんだろう、と
時々気にしていた。
時々というのは、つまり、いつもは
がむしゃらに働いていたから。

で、周りの人の批判的な言葉に
過敏に反応していたと思う。

30年前の母親って働きながら子育て
をしている人は比較的少なかった。
そんな時にほんの少し働いていた私は
『小さい時くらい、たっぷり愛情を
かけないと、大きくなってから大変よ!』

タイヘンヨってなんだ!
と反発しながら、密かに心配していた。

そして、そんな折り、義理の母から言われた
ことが、気になった。
『あんたは子供の残したものを
食べないのねえ。』
流しに片付けてしまう私に
肝をつぶしていたんだと
思う。

確かに私は食べなかった。
自分に愛情がないとは思わなかったけど、
ここの部分では出来なかった。
何でだろう?と疑問に思っていたけど、
最近、ぴかっと分かった瞬間があった。

義理の妹が我が家に来て、
甘い物を食べたあと、
お茶を淹れるのを待ちきれず
テーブルにおいてあった孫の飲み残し
の水をがぶがぶ飲み干して
『良いわよ、お茶は』
とさっさと帰っていった。

私はこういう事ができない。
潔癖性なのかもしれないけど、
なんの理由で置いてあるのかも分からない
コップの水を飲む気にはならない。

で、わかったんですねえ。
私は思春期にたくさんの飲み残しや
食べ残しのお膳が下げられている光景を
嫌と言う程みている。

こういう処に遭遇すると
猛然と片付ける気がわいてくる。
見ると同時に腕まくりをしている。

そして、この下げられたお皿の上の
食品はどんなにきれいであっても
一口も食べてなさそうであっても
食べるものとは思えない。

私が思春期を迎える頃の1970年代
は高度成長期だったと思う。

人も物流もわんさわんさの時代
だった。
旅館のお膳なんて、残り物で
いっぱい。
エビのフライ、
漬け物、
大根のつま、
パセリ、
飲み残しのビール、お酒。

食べ残しなんてそこらじゅうに
溢れていたんじゃないだろうか。

食べ物に対する
"もったいない"は
この頃から私の脳裏からすっとんで
いたのですねえ。

で、私は子供の食べ残しも飲み残しも
食べられなかった。

その頃の私はひたすら疲れ切っていて、
食べたいものしか食べたくなかったんだ
と思う。

母性ってなんなんだろう。
人それぞれでいいんじゃないのかな。