Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2014年10月9日木曜日

緑茶事件in kyoto

確かあの方はインドから来られた奥様だったと
思う。
その日の朝、急遽、訪ねて行ってくれと頼まれて、
行って見ると笑顔の素敵な奥様が出てらした。
マンションの一室だったか、すてきな庭があったか、
そういう事は全部忘却の彼方なんだけど、忘れられない
一つの事が未だに我が海馬に住みついている。

着いてすぐ日本語レッスンと思いきや、
『まず、お茶でも•••』
奥に東南アジア系のお手伝いさんがいて、早速お茶を
運んで来てくれた。
『(日本人だから)緑茶がいいですね』
まるで私の方が言葉が不自由?のように私は黙って頷いて
いました。
さて、運ばれたお盆には緑茶に添えて、なんとお砂糖が
やってきました。

あの《白熱教室》で有名なコロンビア大学のシーナ•アイエンガー
さんの著書【選択の科学】のなかには緑茶事件として面白い経験
が取り上げられている。
シーナさんはしばらくの間京都に滞在していました。
ある時喫茶店に入って、緑茶を頼みます。
『お砂糖を入れて飲みたいので、お砂糖をお願いします。』
『お客様、緑茶はお砂糖を入れません。』
『ええ、知っています。でも、甘くしてのみたいのです。』
しかし、同じ説明が繰り返しおこなわれた。
緑茶は甘くして飲む物ではありません。
それでも•••という私、店員は奥に行って店長に何やらヒソヒソ話。
やがて、店長がやって来て、
『御客様、あいにくお砂糖をきらしておりまして。』
『じゃー、珈琲をお願いします。』
やがて、運ばれて来たコーヒーにはお砂糖がそえられていた。

これはあの伝統を重んじる京都での事で、さもありなん!という
事ですが、シーナさんがこのエピソードを取り上げた本意は
•••人が選択を迫られた時、家庭生活や職場、又潜在的に日常生活
のあらゆる側面に照らし合わせて行う。
個人主義の国でも、集団主義の国でもこれと同じような個人的選択
や社会による影響のパターンがみられる、と仰っています。
この場合は単にこのお店は緑茶の習慣を教えたかったか、この事で
シーナさんが恥をかかない様にときずかっての事だったかも
しれません。
そして、もっと言えば、京都の伝統をこう言うところから、崩して
いってはならないという自負なのかも•••
変えないという選択の自由が京都を保っている•••のかも。