Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2011年10月24日月曜日

司馬遼太郎が考えたこと5巻のレビューを書きました。

このエッセイは1970年から1972年に書かれた 
ものを纏めたものです。 
この年、大阪万国博覧会を初めとして、大きな事柄が 
相次いで起きています。 
特に衝撃的な三島由紀夫の割腹自殺は世間を、世界を 
驚かせました。そして、その為に司馬さんは思想と 
いうものは何かを言及して、あとに続くものを止めようと 
しました。 
よど号のっとり事件や浅間山荘事件、そして、札幌 
オリンピックなどがそれに続いた時代です。 
この巻でもあらゆる角度のエッセイを書いておられますが、 
私は何と言っても《わが空海》が圧巻だと思います。

後に司馬さんは《空海の風景》を書いておられます。 
私が司馬さんを読みたいと思ったまさにそのものが 
司馬さんによる仏教の考えかたでした。 
勿論、空海の風景の中にある“余談ながら”も面白い 
でしょうが、こういう書いている途中のこぼれ話は 
また格別のような気がします。 
空海と最澄は真言密教を学ぶために長安をめざしたのですが、 
その才能の違いは歴然としていたとか。

司馬さんに拠れば 
『空海は少年の頃から稀代の秀才であったらしい。 
らしいというより日本史上最大の秀才をあげよと言えば、 
やはり空海であろう。 
彼は大学在学中、音博士について語学をやったために、 
のち入唐するとき現地の教養人を驚かすほどの文章と 
会話の能力を、すでに身に付けていた。』

こういう文章を読んでいると日本人である事がなにか 
自慢に思えてきてしまうのは私だけでしょうか。