何気にテレビをつけたら、高村薫さんがNHKの
インタビューにこたえてらっしゃいました。
日頃言葉の重要性を説いている作家さんです。
一年前のこの震災をどう捉えるか。
この捉え方はその人によって、随分違うでしょう。
高村さんの話しの断片しか、聞いていなかったので、
誤解があるかも知れません。
とは言え、要旨はこうだったと聞きました。
日本人全部がこの事実に対して、
《言葉を持つ》
ということが大切だとおっしゃっていました。
言葉を持つということはそれについて考えぬか
なければ出て来ないですね。
色々な現場を観て、たくさんの立場からの意見を
聞いてみなければ自分なりの言葉にならない。
この一年、日本人の多くが各方面のそして、各被災者
のコメントや現状を垣間みながらそれぞれの言葉を
持ちつつあるのだと思います。
今回一年を迎えて各方面の立派な人たちの生き様が
報道されると思います。
名も無い人たちが立派な志で頑張っている姿が
映し出されると思います。
こんな折り、日本文学の研究者ドナルド・キーンさんが
《日本人になりたい》
と仰って下さったのはなんという至福でしょう。