食べる時でも
《僕はいい》
の返事。
この子は熱を出しても、飲まず、食わずに陥るので、
周りが心配して、あれやこれや試すのだが、頑固
である。
で、ホッソリしていて、熱を出すとさらに細くなる。
昨日整骨に行って整体師さんにこの話をしたら、頑丈
そうな大きな身体をした御人は
《私も野菜が嫌いでね〜。》
と話し始める。
キュウリが嫌い、
ナスが嫌い、
トマトが嫌い、
《あんな昆虫のエサのようなのの何処がおいしいんですかね。》さらに続けて、
《食べた時の感触がいやですねえ〜、
なんだか、ゾロっとしているし、
・・・古くてまずいのを食べたんじゃないのか
と思いながらも聞いている。
それに、アクのようなモノが歯にくっつく感じで。
・・・う〜ん、一番美味しい時の野菜に会えてないのか、
と思いながらも私の一番上の姉のことを思い出した。
この人はナスが嫌い、
イチゴが嫌い、
キューリが嫌い、
イチゴのどこが嫌いなんだと聞いたら、
《あのツブツブがイヤだ》
と言う。
考えて見ると、こういう人って、意見や気持ちがハッキリしている
んじゃないだろうか。
我々なんでも食べるヤカラは案外物事はどうでもよく、固定観念もなく、
コッチに流され、あっちに流されて、人付き合いがいいようだけど、
つまり、仲間ハズレになるのが怖く、イイコでいたいから、何でも
食べ、気を使わせたくないから、何でも食べるふりをしていないだろうか。
なんて、ちょっと弱気な考えに囚われて居る今宵です。
まあね、たまには自分を振り返るのもいいんじゃないのかな。