相変わらず綺麗で、こんな風に歳を重ねられ
たらいいなと、ちょっと憧れてしまいました。
確か、ヨガかエアロビクスのビデオを販売したり
して、健康や美に気を使ってらしたと思います。
さて、アルベールとジャンヌ夫婦、ジャンとアニー夫婦、
一人暮らしのクロード、この5人の仲間は毎年誰かの
誕生日を祝って集まっていました。
しかし、ジェーン・フォンダ演じるジャンヌは余命半年
を宣言され、また夫アルベールの痴呆症が進んでいる
ことを心配して、この5人で暮らすことを思いつきます。
ジャンとアニー夫婦は孫が遊びに来ないと不平を言い、
いつも夫婦喧嘩をします。
そして、夫の大事な菜園を壊してプールを強引に作り
ます。
だが、実際に孫が遊びにくれば、心配と気遣いで
草臥れ果て、一日が限界だと弱音を言ってしまいます。
一人暮らしのクロードは心臓発作を起こしたことで、
息子に老人ホームに入れられてしまいます。
そんな中、老人問題を論文にまとめている若い男性を
介護役として雇い、5人の生活が始まるのです。
その後のすったもんだは思わぬ展開をしていきます。
ジャンヌは死んだ後の事をきちんと整理して死んで
いきます。ここは学ぶべきですね。
そして、人はそれぞれで、100人いれば100のやり方
があり、これが解決策というのは見当たりません。
この作品もなんら良い結末もなく、空中分解して終わって
いきます。
人は生まれる時も死ぬ時も自分の意志ではどうにも
ならないのですね。
そういう時《自死という生き方》を書いた須原一秀さん
を思い出します。この方は65歳で自死すると宣言して、
その通りにして去っていきました。
家族が淡々と父親を語っているのが、印象的でした。