Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2013年4月24日水曜日

『長か半か』

『リンカーン』か『舟を編む』か

人は毎日『長か!半か!』で暮らしていると思う。
決めなければいけない!さあ、どっち?

先日来『舟を編む』を読んでいたら、娘が
『映画、やってるよ!』

本としては面白かったけど、これを映画にして、
面白いのか・・・とも思う。
馬締(まじめ)くんというチョット変な青年が出版社
に入って、苦節15年を経て、分厚い辞書【大渡海】を
世に送り出すまでのお話なんだけど、小説は面白い。
辞書を作るまでの苦労話だと言ってしまえば、そうだけど、
言葉に対する拘りや愛がなくてはこういう作業はやれない。
日々新しくなって行く言葉はまるで人間の細胞のようで
古い言葉や用例は刻々変化して行く。
だから辞書を編纂した人々は創って世に送り出してからも
また直ぐに、改訂版に向けて作業が始まるのだそうです。

何処でも何時でも言葉の採集を怠らず、用例採集のカードを
持ち歩き、家に帰ってはこれをまとめる。
『右』という言葉をどう説明するか
『憮然とする』とはどういうことか。
こういう言葉を大真面目に考える人々がいる。
ある意味で相当偏屈な人たち。
これをあの松田雄平さんがいかにも・・・というはまり役で
演じています。

そして、こういう人たちを主人公にして、周りには
一見、チャラチャラしている西岡という好人物が脇を
しめます。
これをオダギリジョーにやらせているんですが、
なかなかいいですねえ。
そして、主人公が住んでいるアパートがいい。
昭和の半ばの頃の建物でしょうか。
磨りガラスが何枚か入った、そして、白いペンキで◯◯荘
と書いてある玄関ドア。
ドアを開けると、玄関から続く磨き込まれた廊下が続いている。
両側には所々色褪せた板壁。以前は他の住人もいたであろう
と思わせるゆるく閉まっている、2〜3部屋のドアが見える。
真鍮であろうドアノブが鈍い光を放っている。
今はこの馬締くんがヒトリで借りていて、どの部屋にも真締
の本が処狭しと積まれている。
よくもこんなにピッタリの家を見つけたな・・・と思うほどに
懐かしく、家の仕様に目が釘付けになってしまった。

木造の物干し台や、タイル貼りの台所、黒電話。
ここの大家さんが渡辺美佐子さん、チョット汚し過ぎではと
思うほどに"タケ婆さん"を演じていましたが、女優魂なん
でしょうね。

この映画はホンワカするのに良いですね。
そして、ここにも、一つの人生がある事に気づきます。
ただ、今日の賭けはどうだったか?
う〜ん、今週中に『リンカーン』を観に行くぞ!



iPadから送信