Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2013年4月27日土曜日

『国士無双』


大学時代だったろうか。
『ちょっと、中国語研究会に・・・』
と友達に言われて、へ〜、あの人、中国語なんて
勉強しているんだ・・・と大真面目に受け取って
いました。
暫く後、みんなのクスクス笑いでやっと気が付いた
という私が今はこの《研究会》が面白くて、気がつけば、
iPadでひたすら遊んでいる。
今、『長城とシルクロードと』という本を読んでいると
正に、中国語研究会のようで、楽しいですねえ。
特に漢の創業者劉邦の奥さんである呂后の項に文章を
寄せている草森紳一さんの文章の初めはひたすら、
研究会。
『・・・過去は、追われいく日々の生活のなかにあって、
、忘れ去られ、置き去りにされ、棄てさられていくもの
である。その意味では麻雀ゲームの棄て牌のようなもの
だが、油断していると、この棄て牌に逆襲をくらうことが
ある。
調子に乗って、リーチをかけ一発上がりして満貫、ニコニコ
していたら、チョンボ。当たり牌が自分の棄て牌の中にあって、
フリテンになっていた、というわけだ。』
ここまで、読んでこれは無いな・・・と思いながら更に読むと、
『麻雀の棄て牌は、いわば自動的な年代記でもある。
闘牌しているもの達は、上がりを目指して、めぐりくる
ツモの一回一回に不要牌を棄て、敵に狙われているとわかれば、
危険牌を避けながら、その場をしのぎ、ある時は思い切って
勝負する。その結果が年代記を知らずして作っている。』
そうなんだけど、私としては自分の牌を集めるのに必死
だから、他人の棄て牌をみても、何を集めているのやら、
さっぱり分からない。

更に続きます。『知らずしてなのだから、無意識なので
あるが、麻雀の巧者は、他者の棄て牌を年代記として読む。
過去の時間を読み、つまり歴史を読む。他者の年代記を
読むばかりではない。自らも年代記を作りながら、他者が
見誤るように牌を棄てていく。』
ここまで読んできて、この作家の意図が漸くわかりました。
この戦国時代、常に相手の思惑を探り、次に何をやったら
いいか、誰に加担した方がいいかを読んで行動することが
どれだけ大切か・・・の凄まじい時代なんですね。
この行動を誤ると、失脚するか、殺されるか、流されるか、
・・・と"生か死か"の運命が待っています。
劉邦の奥方である呂后は晩年夫の心離れと色好みに呆れ、
戚夫人に恨みを抱き、西太后にも劣らぬ惨殺をおこないます。

しかし、この作者は同情を持って彼女を書いています。

さて、話は他の人にうつります。
この戦国時代に劉邦の女房役の蕭何がいます。
蕭何は一人の武将を特に取り立てて、劉邦に勧めます。
劉邦は蕭何にききます。
『たくさんの将校が逃げていくのを黙ってみていたのに、
何故韓信だけは連れ戻しに行ったのだ。』
『普通の将校なら、いくらでも補充がつきます。
が、韓信は国士無双、二人とないような得難い人材です。
大王がもし、天下を取ろうと思し召しなら、相談相手は
韓信をおいて他はありません。』
ここから、国士無双という麻雀の手が名付けられたということ
なんですね。
天下無敵という凄い手なんです。
まだ、やった事がないな〜。



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