Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2013年12月14日土曜日

『古九谷』

高校2年から始めた茶道。
あれから何年経ったろうか。

茶道の道具では何と言っても、茶碗が王様。
茶道で習うと茶碗の王様は楽茶碗、次が萩、そして、
唐津、と昔からいわれているそうだ。
しかし、私は何と言っても肥前鍋島藩の伊万里焼が
一番ではないかと思ってしまう。
多分、その理由は司馬さんの『故郷忘れじ難く候』を
読んでしまったからだと思う。

あの佐世保のハウステンボスが出来た年、宅急便か!と言われるような
一直線の車旅行を敢行していったのも、テンボスではない伊万里を訪ねたい
気持ちに押されたからだ。
そして、今回『街道をゆく』(本郷界隈)を読んで、
あの頃のはやる気持ちを思い出している。

ここには『古九谷』にまつわる逸話が楽しく語られている。
九谷は加賀の国、今の金沢にあります。山中温泉で知られる
処だそうです。
古九谷というのは素敵な名前だなと思っていましたが、いったい
どこの土地を言うのかといつも疑問に思っていましたが、今回
これを読んでスッキリしました。
ただ、司馬さんはこの加賀の国で財力もなく、鍋島藩からも遠く
離れているのに、あまりにも濃厚な色絵の作品が出来ている
ことに疑問を持っていたとかいています。
しかし、江戸時代に、加賀藩があったという東大の医学部病院構内が
考古学的調査がはいりました。
その後、昭和45年の発掘調査では窯跡が見つかり、陶片5千片が出土して
『古九谷』『青九谷』が九谷で焼かれたことが、紛れもない事実と
分かったそうです。
九谷は最初色絵ではなく、呉須(コバルト)で色がつけられていたそう
ですが、次第に色絵になりました。
あのフェルメールのコバルトブルーか。
古九谷には肥前の陶石をつかったものと九谷産の陶石をつかったものと
それぞれ存在している事が判明したそうです。
面白い!そして、凄い!
さて、さて、確か、冷蔵庫の隅にお抹茶があったはず。
茶筅はささくれているけど、まっ、いいか。