Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2015年10月14日水曜日

和洋折衷《スリッパ考》

あの着物姿に革靴の坂本龍馬の写真を観る時、私はふと思う。

日本人で初めて革靴を履いたのは坂本龍馬ではないか・・・。

そうではないにしても、おそらく日本諸国を歩きに歩いた彼に

とっては、草鞋は余りにも役に立たなかったのではないか。

そこへ革靴の登場である。

あの合理主義の、利に聡い龍馬が

『これは凄い!』

と早速取り入れ、着物姿に革靴という何とも珍妙なファッションで

あの明治維新寸前の、空気が沸騰している中を闊達に自由に歩き

回ったで有ろう事は想像にかたくないですね。

この時代は西洋人が盛んにやってきた時。

金持ちの商人や、幕府の役人たちはタタミの上に絨毯を敷いて、

応接セットを置いたり、椅子とテーブルを置いたりして外国人をもてなし

ていました。

しかし、この外国人の靴は困りものだったにちがいないですね。

今のように舗装されていないのですから・・・。

時に彼らが泊まる宿屋や神社仏閣ではかなり迷惑だった筈。

そこで、東京八重洲の仕立て職人が室内用上履きとしてスリッパを

考案したんだそうですね。


そして、時は過ぎて戦後は列強に追いつけ追い越せの元に、住宅や

生活様式が欧米並みになり、一般庶民にも広まって来ました。

今や机の生活がどんな家にも普及してタタミの部屋がない・・・という

家も多くなりました。

私の知り合いには"ロイヤル井草"というスリッパの会社を起こし、一躍

優良企業に仕立て上げて大成功したヒトがいます。


事程左様にスリッパは普及したのですが、さて、話は病院のスリッパに

うつります。一昔前の旧式の個人病院は入り口を入ると、スリッパに履き

かえました。このスリッパは片付ける時、片方づつを互い違いにつま先

部分を頭に入れて仕舞います。又は旅館やホテルでは山のように積み

かさねます。旅館やホテルはまだ許せるとしても病院は重ねたらアウト

ですよねえ。

病院の床の病原菌がついているかもしれないのに、それを重ね、又違う

ヒトが履くなんて信じられない。

一時、タワーのような箱形の機械に使い終わったスリッパを乗せると、

それが、殺菌されて下から出てくる・・・という機械を置いている病院が

ありました。

今は靴を脱いで入るという病院はなくなりましたね。

というか、公共施設、会社、レストラン、ホテル、などなどほとんどの

建物が靴のまま入る形式になりました。よほど、和を強調するところ

以外は・・・。


さて、日本の住宅は夏涼しいように出来ています。冬、スカートやズボン

でも靴を脱いでスリッパに履き替えて、テーブルの椅子に座っていると

寒いですねえ、足が。

外国の家、特にアメリカの映画など観ていると、スニーカーや靴のまま

ベッドに身体を預けて寝転ぶのを観ていると、本当に家でも靴を脱がない

のだなと感心しますが、これだから、足が寒くないのですねえ。

和洋折衷はだから難しい。

そうそう、龍馬は靴は暖かいなあ・・・と気がついていたのでは・・・。