Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2015年10月23日金曜日

諸葛孔明

インドの人たちは何故か歴史を軽く観ていたフシがあって、史実を書き残す

という習慣がなかったそうですが、そこにいくと中国は史実を書き残す事に

熱心だったようですね。

 そのお陰で私たち後世の人は全くの事実ではないにしても、それなりにその

時代に生きた人間の生き様を窺い知る事ができます。中でも司馬遷が書いた

『史記』は壮絶で雄大でこれを読んだ後世の人々は感動したり、いやそうでは

ないのでは・・・と疑問を挟んだりしてはいますが、この歴史書が残っている

お陰で我々は多いに楽しめているのですね。

 春秋時代の戦乱がようやく収まって、中国の辺境に住んでいた政が秦という

国を興して秦の始皇帝になった話は余りにも有名です。

度量衡を定め、万里の長城を作り、国を30何県かに定めて、法律を作り、

この法律に従わない者は容赦なく殺すなり、罰するなりをして、治安を図った。

 この政というヒトがどういうヒトであったかはあまり記述はなさそうですが、

自分一人だけを『朕』と呼ばせたことや、文字通り高い所に座って、臣下を

階下に座らせて、『陛下』と呼ばせた・・・などはこれがそのまま日本の文字文化

に影響を与えて、今の皇室で使われているなどは驚きですよね。そして、とん

でもない天才だったのではないでしょうか。

 このヒトが国を治める為に常に諸国を回っていなければいけなかったのは、

悲壮ですね。結局50歳の若さで亡くなります。

 この壮大な知謀知略で築いた国がなんと一代で終わってしまうのも皮肉です。

自ら敷いた刑罰主義が命取りになりました。地方に派遣していたわずか800人

の兵が大雨の為に河を渡れず、期日までに到着出来ない・・・遅れれば、即死刑。

 兵士達はやけになってしまいます。そして、反乱を起こす。その時たまたま遠方

から帰ってくる兵士がやはり期日までに帰って来られない・・・が重なり、この二つの

偶然が重なって《秦》は滅びます。

 この後、いよいよ『項羽と劉邦』が活躍して漢が出来るのですね。

 その時大いに重用される『諸葛孔明』が知恵者として登場します。

 この『泣き虫弱虫、諸葛孔明』の本はこの時代の中国に憧憬が深い酒見賢一

さんの作品です。以前この方の《墨攻》を読んでワクワクするほど面白かった

のが、印象的でした。結末はなんと驚くなかれ、日本人のルーツが分かるという

筋書きでしたよ。

 さて、この諸葛孔明さんは曲者です。