奥泉光さんの『桑潟幸一准教授のスタイリシュな生活』。
いやはや、面白い。『大日本駄洒落辞典』なんてものが
出てくるくらいだから、駄洒落が多くて、なんだか
しまいにはバカらしくなってくるんだけど、キョウビ
の女子高生の会話が満載で、こんなかも・・・と思わせ
ます。
でも、そうなると、気になりはじめたのが、近くの高校生。
学生が下校する時間にたまたま通りかかってすれ違う時に
聞こえてくる彼、彼女の会話は凄いですねえ。
会話だけじゃなくて、服装も、お化粧も、態度も、歩き方も
驚きます。
そばを歩いている大人は多分みんな一様にヒキツッテいる
のではと思わせます。
ともあれ、この小説の中には作者が必死に?考えた面白い
ネーミングがそこかしこにあって、
ブック・エフ
コドバシカメラ
サトーヨーカドー
週刊文秋
慶明大学
速稲田大学
読買新聞
下智大学
など遊んでいるんかい・・・というような名前が
つるつる出てくる。
中身は簡単な謎解き探偵ものみたいなものですが、
ここに出てくる女子大学生の・・・あっ、そうだ
女子大学生ですね、でも、どうしても高校生のような
生態で、ずっと、高校生と思って読んでいました。
で、ここに出ている女子高生、いや、女子大生が
生き生きしていて、可愛いんです。
まあどうでもいい本ですが、暇でもないけど、なんとなく
読んでしまいました。
カバーの可愛い絵に惹かれて買ってしまったんで。