今ハヤリの南雲医師の本を読んでみた。
で、カフェインの効用についての記述が
面白かった。
『空腹時にお茶や珈琲を飲んではいけない』
という項で、カフェインは《アルカロイド》
の一種であり、ニコチン、モルヒネ、などに
含まれる麻薬成分であり、副交感神経に対して刺激
作用がある。だから、空腹時に濃い珈琲を飲んだり
すると吐き気や目眩をおこしたり、下痢を起こしたり
する。これは副交感神経への刺激作用があるから。
お茶の中にはタンニンも入っているということは
周知の通りですが、このタンは《なめす》という
意味だそうで、昔は皮をなめすために使っていた
のだそうです。
つまり、頑丈なタンパク質を変性させるために使って
いた。
お茶の葉にはハマキガというガの幼虫がつきます。
しかし、食べられるいっぽうでは枯れてしまいます。
で、実が熟するまでは食べられないようにタンニンの
量が多いそうです。
そして、熟したあとはタンニンの量がぐっと減って
食べられるようになる。
食後にお茶を飲むとお腹がすっとして満腹感が和らげ
られるのはタンニンの作用で消化管の粘膜が変性を
起こして消化吸収障害がおこるから、なんだそうです。
つまり《毒をもって毒を制す》ということかな?
摂り過ぎた栄養をタンニンの毒でもって吸収させないように
する?
この考え方が薬の考え方なんでしょうね。
で、やはり、子供にはお茶は控えさせたほうがいいんですね。
消化吸収障害から栄養障害を起こしてしまうことを考えると
成長期の子供には害であることがわかります。
そして、我々オトナは摂り過ぎた栄養を早く体外に放り
出さなくてはいけないのですねえ。