さて、人間の行動について。
博士はハーディング[(herd)は群衆の意味}]ということについて説明
しています。
レストランの前に行列が出来ていれば"ここは旨いに違いない"と思って
その列の後ろに並ぼうとします。
これはよく知られていますが、博士は更にもう一つの『自己ハーディング』
があるといいます。
自分が前に取った行動を元に物事の良し悪しを判断する。
前にスターバックスに入って気持ちよく楽しんだのだから、これは私にとって、
良い判断に違いない・・・と思う。
こうする事で私は一番目の私の次に並ぶ。
時には、過去に自分が下した決断をハッキリ覚えていて、今度もそれに従って
行動する。
そうして、繰り返し、通い詰め、習慣となる。
で、博士はスターバックスの話をはじめます。
スターバックスを興したハワード・シュルツは直観力のある実業家です。
ここは価格ではなく、雰囲気でほかのお店と一線を画するため、当初から
ヨーロッパのコーヒーハウスの雰囲気を醸すように構想を練りました。
そして、アーモンドクロワッサンやビスコッティやら、ラズベリーとカスタードの
ペストリーやらの見栄えのする軽食をならべました。
飲み物もショート、トール、グランデ、ベンティのサイズがあり、
カフェ・アメリカーノ、カフェミスト、マキアート、フラペチーノなど高貴な
名前のモノを並べました。
我々は正にこの戦略に嵌っているのです。
ここのお店の入店の経験が嬉しいのですね。
これも同じ珈琲店に行くのなら、全く新しく、チョット、セレブ感のあるお店で
ゆったりしたい気分を満足する。
私の判断は間違っていない・・・と思えます。
で、続きます。