世間で話題になっている本というのは本当に面白いのか・・・
つむじ曲がりの私にとっては皆んながもてはやしている本には
近寄れない。
で、やや世間の熱が冷めた頃、恐る恐る、そのほんの一部を
手にとって読んでみる。
このパターンを繰り返している私は時々、当然あなたも読んでいる
でしょ!と感想を求められたりして、困る時がある。
一応読書家で通っているらしいから・・・。
ある時、仲良し3人組の温泉でのお茶の時間に『ノルウェーの森』
の話が出た。
ヤバイ!読んでないし、読みたくもない。
で、他の二人が続けて言う。
『映画化されるらしいけど、相当イヤラシイ映画になるでしょうね。』
『そうよね〜。あの話からしたら、そうなるわね〜。』
読まなくて良かった。というか、春樹ファンにはもうしわけないけど、
丸丸春樹がイマイチ分からない。
で、今回、丸丸直樹の『幸福な生活』を読んでみた。
前回の『永遠の0』は綺麗に面白かったのですが、やはり本は
エンタテイメントなんだな・・・と面白がらせてくれたのはいいのだけど、
感動はどうした!
という所で琴線に触れない。
今度はナゼか西荻の"颯爽堂"で買ってしまったこの本。
次から次へとよくこんなに書きますね〜・・・という作家さんですよね。
最近は、よくテレビにも出ていてお坊さんのような風貌がいいですが、
この本は読者を面白がらせようとして、頑張りすぎているのでは。
いやいや、百田さんはこんなのちょろっと書けるのですよね。
最期のオチに凝っているけど、次から次へと同じパターンでギョッと
させていますが、直ぐに嫌になってあきてしまいました。
帚木蓬生さんの『国銅』のような作品に会いたい・・・。