Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2015年5月13日水曜日

やり過ぎてしまった人が天才?

さて、海馬の続きです。

『天才とはやり過ぎてしまう人?』

の項目のところで、手塚治虫さんの話題がでます。手塚治虫さんの書斎に固定カメラを

据えてずっと撮影した番組があったらしいのですが、ほんとに、ずっと描いていて、寝ない!

撮影の終わる直前に人が訪ねて、

『いかがでした?』

と尋ねると、ずっと、寝ていないからヘトヘトな筈なのに、

『やっぱり、終わるとすっきりしますね。うれしいです。』

ともう、明るく爽やかなコメントを言う。


『人間そこまで出来るのかよ。』ってタイプがたまにいますねと糸井さんは言います。

脳は疲れない・・・から脳は酷使すれば・・・、つまり使うほどに間の神経細胞の連携が強くなる。

もう一つの例では

あるクリエーターがいる。

このクリエーターは朝の9時に仕事場に来て、そのまま黙って仕事をして、朝の4時に

帰宅するんだそうです。仕事以外の時間が5時間!

二食分のお弁当を持って来て、食事には15分しかかけないそうです。

昼に半分食べて、お腹が空いたら、もう半分食べる。

あとはひたすら仕事をしているんだそうです。

しかも、その人は仕事をやり始めてから24年間、風邪はもちろん、あらゆる病気に罹った

こともない・・・。熱も一度もだしてないって聞いて、

『何だ、そりゃー。』と思ったと糸井さんはいいます。しかも、弟子が風邪をひくと怒るんだ

そうですから。


で、この人は宮崎駿さんだそうですが、この人の凄さは手際の良さや整理のうまさなんか

じゃなくて、『強烈な動機の塊』みたいなものが、トップクリエーターの根っこにある力

なのかと思ったそうですね。

つまり、やり過ぎてしまった人が天才なんだと。


さて、ここで能科学者の池谷裕二さんの話になります。

この人は漢字が苦手で100問の内2問しか書けなかったというエピソードの持ち主ですが、

一方、数学が得意ですが、一般的な筋道ではない・・・けれども全く王道だろうというやり方で

問題に向かっていきます。

普通我々一般的なやり方では九九の暗算は暗記メモリーで解決していきますが、この人は暗記が

苦手。で、経験メモリーで解決して行きます。

例えば、九かける八をどう解決するかというと、90から九を二回(18)ひくと『72』

というやり方。だから、九九を81個も暗記するより、その方法なら10倍することと2倍する

ことと半分にすることとの3つの方法だけで、ぜんぶ出来る。ものを覚えられないから、方法を

覚えるしかない・・・ということなんですね。


この事は公式を丸暗記してる人よりも、公式を導きだせる人のほうが、原理を知っているから、

応用力があるのではないか・・・。

さすがに数学の得意な脳科学者のいう事ですね。

この人は勉強の最後の一年は数学が一番得意だったにも拘わらす、問題がぜんぶ同じに見えて

嫌だったと言っています。

『答えもわかるし、どう解けばいいのか、頭の中では分かっているのに、書く時間がかかる。

それで、嫌になっちゃう。問題の筋が一つしかないのに、誰かがこねくり回して、解きにくく

穴をつくっているというのは、その試験問題をつくる心根が嫌だった。』と。


問題にあたるたびにその問題の公式を導きだして解決していく・・・という経験メモリーは

自分が独自に解決したという感触、つまり、やれば出来るんだと言う感触がささやかな報酬に

かわりうる。

この事が、後に《動機の塊》になるのでしょうか。

で、続きます。