映画《ブリューゲルの動く絵》をみてきました。
絵画、写真などの映像に興味のある人には必見
ではないかと思われますよ。
16世紀フランドル絵画の巨匠が時の絵画の収集家
に依頼されて聖書の世界を描くという設定です。
いつの時代にも通じる愚かな人間の姿に警鐘を籠めて
描いています。
オープニングから、この時代の人の暮らしぶりや服装が
鮮やかに浮かび上がって、素晴らしい。
中でもこの絵画の真ん中にある、塔のうえの風車小屋の
家の中の作りは圧巻です。
とんがった岩の上に造られた風車小屋の家の内部が凄い!
岩は真直ぐに上に向かってくり抜かれ、大きな木作りの歯車が
朝イチに回り始めます。塔の一番上に行くにはジグザグに登って
木の階段を上がりますが、木靴を履いてのぼって行く過程が
臨場感をいやがうえでも盛り上げます。
木靴の一歩一歩がくり貫いた塔の穴の中にカーンカーン、
ドアーんドアーんと鳴り響いて凄い、スゴイ。
そして、この時代の人の服装が素敵。
そして、そして、写真と言うものはこういう風に撮れば良いんだ
なと感動。光の当て方が美しい、着ているものの質感や襞が
鮮やかに浮かび上がって、油絵を描きたい人は何度でも観に
行きたくなるのでは?