Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2014年7月22日火曜日

小林秀雄《学生との対話》その2

小林秀雄氏と言えば、本居宣長の研究で有名ですが、学生の質問に
答えて『常識について』とか、『信ずる事と考える事』についてなど
お話ししておられます。
その非常に幅広いお話しの中に皇室について・・・の面白いお話しが
あります。
学生の『皇室とどう接すれば良いのでしょう・・・』
という変わった、妙な質問に対してこう答えています。
『君はどうしてそういう抽象的な言葉をだすかな』と言って、新嘗祭
についてのお話しをします。
新嘗祭の夜、陛下はたった一人で賢所にお入りになる。そこで、
何をなさっているのかは誰にも分からない。無論、新嘗祭ですから、
新しいお米を神様にお供えして、お礼を申し上げる儀式があるのだが、
これはどういうものか、天皇だけが綿々と守ってこられた儀式だそうだと
説明します。
そして、陛下は賢所から長いこと出てらっしゃらない。
その間、臣下は篝火を焚いて、陛下を待っている。
新嘗祭は晩秋ですから、真夜中になると寒い。寒いから白酒、黒酒が
出る。そして、鴨の雑炊が出る。ここで、なるほどお〜と私は腑に落ちる。
よく、天皇ご一家は鴨に関係のある所にお出でになると・・・。
皇太子様と雅子様のデートの場所は鴨場のある所ではなかったか・・・。
そして、清子内親王がお務めておられる処も鳥類に関係のある処。
そして、そして、あの弟君の研究は鯰の研究。研究対象のナマズを
大久保の『ナマズや』で召し上がっておられるのもこの方。
我々庶民は生活の中で鳥や獣や魚と密接につながっていないせいか、
この弟君の行動が理解出来ない。
研究対象のナマズを召し上がるというのは如何なものか・・・と。
でも、考えればフランスの田舎ではウサギを家庭で捌いて食べるのは
普通のことだし、日本だって、飼っている鶏や牛などを家庭で捌いて食べる
というのも多くはなさそうだけど、ある。
皇室には原始日本の形が綿々と受け継がれているということなんですね。
私達庶民は流通革命の恩恵?やコンビニのお陰で手も足ももぎ取られているの
かも。
そして、氏は続けます。天皇について親近感を持っているのは今や、側近
しかいない。そばにいて、こういう天皇の行動の話しを聞いた時に
"アンティミテ(親近感)"というのを感じる、と。
こういう卑俗な所から天皇というものについて経験する・・・。
昔の日本人はこういうアンティミテを持っていた。ついこの間まで持っていた。
これも歴史で、側近から僕が聞いたのは一つの証言、歴史の資料です。
とおっしゃってます。
これは昭和45年ころの講演会のお話しです。
美智子妃殿下が平民から皇室に入った事を皮切りに、週刊誌や雑誌には
皇室について、遠慮ないある事ない事、下世話な事が掲載される
ようになりました。私達はこういうエゲツない内容の知識だけで皇室を
見ていますよね。もっと、知るべき事を知らなければなりません。