Acousphere Live 2016.10.11 吉祥寺Star Pine's Cafe

2016年10月11日(火曜) 吉祥寺スターパインズカフェにてスペシャルライブイベント「Acousphere with Friends」を開催します! 
Acousphere Recordに所属するアーティストが一同に集うライブをお楽しみください!
日にち:2016年10月11日(火曜)
場所:吉祥寺スターパインズカフェ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
出演:Acousphere / Acoustic Sound Organization / Aerial / Sonascribe
時間:Open 18:00 / Start 19:00
前売り ¥3,900+1drink / 当日 ¥4,900円+1drink
詳細はこちらをご覧下さい!

2015年7月13日月曜日

《家族という病》

最近読む本はどういう訳か《一人で暮らしている》・・・というのがキーワードに

なっている。

久田恵さんの《家族がいてもいなくても》や、

103歳の現役美術家篠田さんの結婚しない人生や、

下重暁子さんの《家族という病》など、

立て続けに読んで、一人になりたい・・・と憧れている。


我が家のご近所には仲のいいご夫婦がいて、私と同じ70前後の方だと

思うのだが、いつも二人で手をつないで歩いている。

これが私には信じられない。

昔、江藤淳という作家、いや評論家だったろうか、奥様が亡くなられたのに

耐えられず、後を追って、自殺してしまった。


これもご近所のお話だが、2所帯住宅の一階に住むお婆さんがちっとも

孫を可愛がらない・・・。お嫁さんが何かの折りに聞いた事によると、この夫婦は

いつ海外転勤が有るかもしれず、その時に一気に寂しくなるから、あまり情を

深くしておきたくない・・・というのだそうだ。


今回《家族という病》を読んだ。

何やら、随分売れているそうだ。本好きの友達もある時、道ばたで会って

話しこんだら、すぐ、その本の話がでた。

売れている、人気がある・・・という事は我々団塊の世代が多く読んでいるという

ことではないだろうか。みんな家族のあり方に悩んでいるのだろうと思う。


特に我々団塊の世代は家族という夢を追い続けて人生を進めてきたのでは。

結婚適齢期《これだって死語じゃないの!》になれば、結婚するのが当たり前。

結婚して、可愛い子どもを産んで幸せな家族を作る。

これが我々団塊の世代の人生の目標。

しかし、そんな夢のような家族の形態なんて、時代、世相、経済状態、女性の

生き方等々が変わるにつれて一家が同じ家に同居して、それぞれ成人して、

結婚して、子どもを産み、大家族になっていくなんて夢物語。


家族のそれぞれが大きくなり、それぞれの個性や人生観を持つようになれば、

自然に違う価値観をもつようになる。そうなれば、一緒に住むことは苦痛以外の

なにものでもないだろう。

子どもは大きくなれば自分の好きな佇まいを求める。兄弟は一番始めの競争相手

でもある。競争意識が生まれれば、相手の価値観を認めにくくなるのでは。

兄弟は余程の不幸を共有しない限り、お互いに助け合うなんてしないかも・・・。


そして、自然に離ればなれにくらすようになるのでしょうね。

《家族という病》の本はあっさり、うまくいくものではない・・・と一人暮らし、自立

した一人暮らしをすすめている。

家族関係をうまくもっていく為に努力するなんて、意味ない・・・と言っているようだ。


家族で悩んでいる人にとってはほっとするかもしれない。なんせ、はじめから

うまくいきません、と言うし、家族だからこうしなければ、とかいう縛りも常識も

始めから想定外だもの。

いやなら、辞める、嫌いなら、離れる。

すっきりしていいじゃない、と言わんばかりの勢いである。


すこしずれるけど、武田鉄矢が夫原病についてかたっている時、

『コマーシャルに出てくる夫婦が仲良く料理をしているとか、家族が和気藹々と

テーブルを囲んで笑っている・・・というのがよくありますよねえ。』と言いつつ、

ここで、鉄也さんは大きな声で

『そんな家族はないんだ!』と一喝。。

相手役のアナウンサーは大笑い。

鉄也さん、本気です。