毎年、えも言われぬ芳香を放って我々の鼻腔をくすぐる
この月下美人。
雨の中どうかな~と思っていましたけど、関係ないのですね。
夕方から開き始めて、徐々に開花していく様(さま)に、みんなそれ
ぞれに外に出て来ては花を愛でています。
さあこれから、開花ショーです。
真夜中ですから、懐中電灯を持って、ひそひそとお互いの
感想を述べながら、やがて、帰って行きます。
多分真夜中、午前2時頃が全開なのでは・・・・・。
こういうショーがこの季節に三回ほど観られるのですが、
誰も気がつかないまま終わっていたりする時があって、
よく拗ねないで咲いてくれるな、と申し訳ない想いで
ごめんね、ごめんね・・・と何度も謝ります。
次の朝には観るも哀れな力の抜けた姿になってしまいます。
美しい乳白色の大きな花びら、中にはおしべ、めしべの
柔らかい突起。
幾重にも重なる花びらが、やがてひとつひとつ独立して
後ろにそって行くと大輪になる。
芳香は強烈。
素晴らしい。
楊貴妃か、虞美人か、やはり東洋の花ですねえ。